2006年05月09日

エトルースキの教会とは

さてさて、おとといの夜のこと。
友から
「一緒に夕食でもいかがですか?ミケーレさんおすすめのオステリアがあるんだけど。」
とのメールが舞い込んでききたメガネ。一も二もなく
「行く行く!!行きます!ボレンティエリ(よろこんで)!!!!」
と即答したのは書くまでもありません。

そうして、昨日の夜7時に迎えてきてくれたミケーレさん達。
早速車に乗り込んで、一路その「美味しいと評判らしいオステリア」に直行か・・・と思いきや?
くねくねとトスカーナの丘陵地を車で飛ばすミケーレさん。

「ここここ!ここだよ!」
0507.002.jpg

と嬉しげに車を停めてくれのは、オステリアではなく、何故かひなびた教会の前。

続きを読む "エトルースキの教会とは"

2006年05月12日

発表会に行こう! 中編

はい、こうしてバールで無事落ち合った我々。
「そろそろ時間かも、でも開始が遅れてるらしいからわからないらしいんだけれど・・・」
というまたしてもイタリア的時間感覚に支配されている模様なのだけれど、
とにもかくにも、待ち合わせ場所に急いだのでありました。

05010.006.jpg

着いてみると、そこは先ほどのまずいバールからは目と鼻の先。
エンゾさんの息子さんであるラファエッロ君が通っている学校?らしいのでした。

05010.007.jpg

中に入ると、エンゾさんと考古学者の奥様ガブリエラさん、息子のラファエッロ君がお出迎えしてくれました。
「発表会はいつ始まるの?」
とミケーレさんが尋ねると
「わからない。あと5分で始まるとさっきから言っているけど、いつ始まるのかはわからない、でもまあもうすぐだと思うけど。」
という、やっぱりイタリア的答えが返って来てました。
なるほど、どうなるかさっぱりわからないという事ですね?と理解するメガネ。

05010.008.jpg

結局、それから1時間程廊下で待たされた我々(笑)。

その間に、色々な事がわかってきました。
どうやら、「発表会」というのはホールとかで大々的にするものではなく、教室でこじんまりと家族へ発表するという会らしかったのです。
いわゆる日本の父兄参観日のような感じでしょうか?
それから、同じ先生に習っているレベルの違う生徒さんが一緒に発表をするらしいのです。
なるほどなるほど。
ちょうど、画像の真ん中に見えるのがラファエッロ君のバイオリンの先生です。
先生、服装が若い(笑)。

続きを読む "発表会に行こう! 中編"

2006年05月18日

Viterboへ行こう 1

「Barbarano (バルバラーノ)のフェスタにミケーレさんが出店するのでViterbo(ヴィテルボ)に行くんだけれど、メガネもどう?」
とのお誘いを頂いたメガネキョウダイ。
「Volentieri!! Come no!?(もちろんですよ、喜んで!)」
と二つ返事で一緒に連れて行ってもらう事に。
友にも「『Volentieri!!』はもうバッチリだね?」と微笑まれる程、ミケーレさんとの行動には「Volentieri!」がつきものになりつつある今日この頃です。ふふふ。
てことで、この週末はメガネキョウダイ、ミケーレさん達とともにViterbo(ヴィテルボ)にあるBarbarano Romano(バルバラーノ・ロマーノ)という街まで出掛けてました。

ところで、みなさんはViterbo(ヴィテルボ)という街をご存知ですか?
恥ずかしながら、メガネはミケーレさんに出会うまで「ヴィテルボ」の「ヴィ」の字も聞いた事ありませんでした。
しかも、寒い我が家の同居人二人までもがそのヴィテルボ出身(それぞれ街は違うそうですが)だと言うのですから、これは「ヴィテルボに行きなさい!」と神から啓示を受けているに違いないのです。うん(笑)
そんなメガネ、今回のお話でみなさんにちょっぴりでもViterbo(ヴィテルボ)の事をご紹介できたらな・・・と思ってます。


さて出発の日、約束の時間は朝の9時。
ミケーレ時間に換算すると相当早い待ち合わせ時間なので(と勝手に決めつけてます)、
「1時間は遅れるね、確実に」
と予測したメガネ。さてさてどうなる事やら。

05013.001.jpg
それでも一応、朝早めに起きて出発の準備に取りかかりました。
これは相棒お手製の早起きご飯です(笑)。
そんな訳で「遅れ」の予測はしていたものの、嗚呼悲しき日本人、しっかり9時には出発準備を整えちゃってました。
そうして待つ事30分(もちろん、お家でゆったりとですけど)。
「今、フラッシニを出ました」のメールが入り、
結局、ミケーレさん達がメガネのアパルタメントに到着したのは1時間後の10時頃。
やっぱり、予想通りでしたね、うんうん。

05013.2.001.jpg
とても2泊3日とは思えない大量の荷物を、ちっこい車体に詰め込んで・・・
「それじゃあ、行こうか!」
と走り出したミケーレ号。
そんなこんなで、の〜んびりとしたぶらり旅の始まりなのです。

05013.2.002.jpg
「私も行くんだわん!」

今回は2泊3日の長旅とあって、ミケーレさん達の愛犬「チビ」(メガネが感じた正しい呼び名は「チィ〜ビィ!(裏声で)」だけれど)も一緒です。
車が走っている間は、友の足下にちゃんと座っている賢い彼女。
「チィ〜ビィ!(裏声で)」という名前ですが、れっきとした女の子なのですよ?ふふふ。

我々が目指す「ヴィテルボ」は、トスカーナではなく、ラッツィオ州にある街。
シエナからは車で約2時間半程、ローマからもほど近い(多分、車で1時間かからないぐらい)の場所にあります。
今回の旅は「メガネキョウダイの観光をかねて」ということで、スピード重視で無機質なアウトストラーダではなく風光明媚な「Via Cassia(カッシア街道)」を、ゆ〜っくりと走って頂いちゃいました。
カッシア街道はローマに続く道で、「トスカーナの最も素敵な景色が見られる」と言われている道なのだそうです。
さあ、どんな景色が見られるのかな・・・。わくわくしちゃいますね?

続きを読む "Viterboへ行こう 1"

2006年05月19日

ヴィテルボの谷は・・・ 2

トスカーナの丘陵地帯を2時間半程走り続けたミケーレ号。
なにやら景色も可愛らしいパステルカラーから、深い色味の男らしい荒削りな感じへと変わってました。友曰く「トスカーナに比べると、なんとなく洗練されていない風合い」のラッツィオ州に入ったようです。

まずは、眼下に湖が・・
「これがボルセーナ湖だよ」
と言われ、「思ってたより大きくて海みたいだな・・」と思ったメガネ。
ボルセーナ湖は、昔火山が噴火した時に出来たのだそう。
真ん中あたりにちっこい島があって、そこにちっこい街が形成されているらしいのです。
時間があれば是非行ってみたかったけど、今回は通過するだけで我慢。

またしばらく走ると今度は上り坂が続きます。
ここが「Montefiascone」と呼ばれている山なのだそう。
日本でも有名な「Est Est Est」というワインの名産地なのです。
ちなみに、モンテ・フィアスコーネの「フィアスコーネ」とは、「ワインを入れるでっかいビン(『fiasco』とは、胴に麦わらなどが巻いてある首の細長いワインを入れるビンで、それに『one』がつくことで、そのでっかいの)」という意味なのだそう。
美味しいワインが沢山取れる山という意味で、そう呼ばれているのだそうですよ?

そんなワイン山を越えてしばらく走ると、古めかしい建物達が見えてきました。
「ここが、ヴィテルボのチェントロストーリコだよ?」
とミケーレさん。
いよいよ、ヴィテルボに到着のようです。
さっと通り抜けただけなので、よくわからなかったけれど、シエナよりかはあっさりした街並かな?と思ったメガネ。
ここで停車するのかと思いきや、ミケーレ号は停まる事無くどんどん進みます。


05013.2.017.jpg
で、結局停まったのがここ。
濃いネズミ色のような暗い色合いの石(ペペリーノ)で創られたヴィテルボのチェントロに続く門の前なのです。

05013.2.018.jpg
実はミケーレ号には、作品を運ぶためのこんな付属品もくっついてたのです。

それにしても暑い!
車の照り返しでもわかるように、この日はとんでもなくいいお天気なのでした。
シエナでは凍えていたのに、この日差しはなんなんでしょ?
あんまりまぶしいので額に手をかざしてミケーレさんを見ていると、何やらお店の中に。
そして手で「こっちに来い!」ってしてるのかしら?呼ばれてるのかな?

続きを読む "ヴィテルボの谷は・・・ 2"

バルバラーノ・ロマーノは猫の住む街でした 3

05013.2.041.jpg
ここが、バルバラーノ・ロマーノのチェントロストーリコ。

05013.2.034.jpg
崖の上に立っているだけあって、こじんまりした雰囲気の街、バルバラーノ。
玄関の周りをこんな風に素敵な花々で飾っているお家が多かったです。

0513.2.042.jpg
そうして、道をあるくと、あ・・・・。
05013.2.035.jpg
こんな風に猫の姿が・・。

続きを読む "バルバラーノ・ロマーノは猫の住む街でした 3"

2006年05月21日

さあ、帰りましょ? 6

またしても、明けて翌朝。
結局昨夜は、お家でのんびりとリコッタなんかを食べて過ごしたメガネ達。
バルバラーノでのフェスタも終えたし、さて帰りますか?という事に。
とりあえず、午前中はバルバラーノで細々した所用があるというミケーレさんを待って、メガネキョウダイ達はお家で帰り支度です。

そんなゆったりとした時間の中、チィビィの散歩がてらメントゥッチャを採りにアパルタメント近く(というか目の前なのだけど)の野原まで。
05015.2.001.jpg
「アタシ?アタシの事?行きますか?行きますか?行っちゃいますか??ハッハッハッ!」

0514.2.021.jpg
そして、黙々とメントゥッチャを探す友と相棒。
メントゥッチャとは、「mentucca」というメグサハッカの事。
そんなに強い香りではないのだけれど、葉っぱに鼻を近づけるとほのかにハッカの香りが・・・。
お料理にも使えるので沢山採って帰ろうと張り切る二人。
え?メガネ?メガネは・・・
「大丈夫だって!ここの野原にはダニは居ないってさっきおじさん言ってたからっ!」
という友の言葉にすら
「でもその根拠は?本当に居ないって誰が確かめたの?このだだっ広い野原で?」
なんて一応野原には入ったものの、
メントゥッチャを楽しく探す程には深く入り込めなかったのでございます。
嗚呼、なんて哀れなメガネなのでしょう!(笑)

0514.2.020.jpg
チィ〜ビィは喜び、庭駆け回り〜
メ〜ガネ(zeccaが)怖くて丸くなる〜っ。
良いよね、ダニに食らいつかれてもへっちゃらなチィビィは・・・。

05015.2.002.jpg
ほらほら、こんな感じで、若い芽のところを摘んで行くのですよ?
野原のそこここで、簡単に発見できるんです。
しかもこの野原、もっと奥の線路予定地まで歩いて行くと、野生のアスパラガスが採れるそうなのです!凄い!
実際に同じアパルタメントに住んでいるおばあちゃんが、手にがっしりと10本ぐらいの色の濃いいの持ってましたもん。お昼のオカズにするんですって。
いいですねえ、自然菜園ですよ?欲しいだけ欲しいモノを摘んでくる・・・なんて素敵なの!

05015.2.003.jpg
よしよし、よく採れました。
これは冷凍庫に入れて保存が利くので便利だそうです。
頑張ったね?相棒よ!(笑)

そんな感じで、和やかな時を過ごした我々。
まもなく、ミケーレさんがご帰還し、いよいよ帰路へ・・・。
でもねミケーレ号に限っては、帰りもすんなり戻る訳が無いのですよ!これがまた(笑)。
さてさて、お次は何が待っているのかな?ふふふ。


続きを読む "さあ、帰りましょ? 6"

2006年05月23日

セーレ・ディ・ラポラーノ

先日友から「ラポラーノでフェスタがあるんだけど、一緒に行く?」
と聞かれたメガネ。
まあ、いつもの如く二つ返事で「Volentieri(ヴォレンテエリ)!!」だったわけですが・・・。
約束の日になって、ミケーレさんのご都合で
「出発がドーポ・プランツォになるんだけど・・・」
(直訳すると『お昼ご飯の後』なのだけれども、それはつまるところイタリア時間では4時前後を示しているのですね)
ということに。
「てこととはですねえそれをまた「ミケーレ時間」に換算すると・・もしかしたら5時・・・いやいや待てよ、もしかしたら6時頃になるという事ですよね?」
と瞬時に脳内でガチャガチャと計算したメガネ。
しばしの逡巡の後、せっかくのフェスタにあまり遅く行くのももったいないな、と思い
「それじゃあ、頑張って二人だけでバスに乗って先に行って待ってます!」
てことになったのです。

さてさて、そんな訳で久しぶりに二人だけバスに乗ってのブラリ旅の始まり始まり〜。
0522.001.jpg
まずはその前にお昼ご飯を食べなくちゃ。
フェスタ行きのバスの時刻は2時を過ぎた頃だったので、二階のお兄ちゃんのせいで寝不足になった体をビシッと起こすためにも、もりもり食べたメガネなのでした。
ちなみに、メニューは鳥のトマト(ズッキーニ、タマネギ、ニンジン)ソース煮込みとトルテッローネ、ジャガイモに、インゲンの炒め物、生トマトでした。
ええもう、最近は昼からこんなです。食べ過ぎてるとは思うのですが、なんか野菜とかが美味しく感じて、ついつい食べてしまうのですね?たんまりと。ふふふふふ。
この後、濃いいカフェをぐびりと飲だらでさあ出発!

0521.002.jpg
まずは、アパルタメントから歩いてちょっとのバス停からオレンジトラムに乗って、スタツィオーネ(駅)まで。
今日は空いてていいなあ。
窓の外を覗くと、ふわふわ綿毛が一杯飛んでました。どうやら今日は綿毛日和らしいです。

0521.003.jpg
駅についたら、バスの切符売り場はお休みでした。
切符売り場だって日曜日はお休みしちゃうんですよね、イタリアの場合。
でも慌てなくても大丈夫。駅構内にあるタバッキで、こんないかついお兄ちゃんから切符を買う事が出来ますから。

0521.004.jpg
はい、切符買えました!
二人で約6ユーロ。
バスの切符は行き先を言えば、お兄ちゃんが「はいっ」と渡してくれます。
切符には行き先などは何も書いてありません。値段のみ。それがイタリアなのです。

0521.005.jpg
バスの時刻表はこんな感じ。
一日数本の運行です。
もちろん、バスには終点のみが電光表示されてますので、自分の乗るバスは終点の名前で探しましょう。
メガネの場合は「シナルンガ行き」の青いバスがやって来たら乗り込まなくちゃ!
一応時刻表はあるけれど、イタリアのバスは時刻通りにはあまり動いていないので、もうすぐ時間かなと思ったら停車場所でじいいっと待つしかありません。
「あ!来た来た!シナルンガ!」
と、乗りたいバスがやって来たら手を挙げてアピール!
意思表示をしないと止まってくれませんのでご注意を。
今回は書いてある時刻よりも5分も早いし。遅いのも困るけど、早すぎるのも困りますよ?

それから、行きたい場所が終点ではない場合、
バスの運転手さんに
「セーレ・ディ・ラポラーノ、行きますよね?」
と必ず確認です。
運転手さんが「行くよ?」と言ったらやっと乗り込めます。
もちろん、終点の場合だろうと電光掲示板が出ていようとも行き先は聞いたほうが懸命だと思うメガネなのです。

イタリアのバスには停車駅の表示はおろか、停留所に名前すら付いて無かったりします。
全ては運転手さんにかかっているのです。
だから初めて行く場所の時は、とってもドキドキしてしまうメガネ。
運転手さんの近くに座って確認しながら乗っていくのが一番確実なのですよ。

さて、メガネは無事に着けるのでしょうか?

続きを読む "セーレ・ディ・ラポラーノ"