2006年04月23日

トスカーナの家 3

さて、サルデーニャ料理を満タンまでムシャムシャ食べまくったメガネキョウダイ。
お次はもちろん、コープでお買い物でしょう?!
と、思いきや・・・。

「ちょっと知り合いの家に寄っても良いかな?」

とミケーレさんの一言で、お知り合いの芸術家さんだという人のお家に突然お邪魔する事に。イタリアでは予定は未定、風の向くまま気の向くままが良いのです。ふふ。
そうして車で走る事5分ぐらい、一気に風景はトスカーナの平野に変わるのでした。

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はい、こちらの上の階がこれからおじゃまするお家なのですよ。
いかにも、トスカーナの朽ちかけた家という感じで、一目見ただけで好きになってしまったメガネです。
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二階に上がって、玄関から横を眺めると・・・。
小さく、小さく、シエナのチェントロが見られるのです。とっても素敵!
判りますか、小さな塔みたいなのが、マンジャの塔とドゥオーモの塔なのですよ?
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なんかもう、メガネあこがれのお家という感じでした。
こんなお家に住めたら良いのになあ・・・。

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2006年05月09日

エトルースキの教会とは

さてさて、おとといの夜のこと。
友から
「一緒に夕食でもいかがですか?ミケーレさんおすすめのオステリアがあるんだけど。」
とのメールが舞い込んでききたメガネ。一も二もなく
「行く行く!!行きます!ボレンティエリ(よろこんで)!!!!」
と即答したのは書くまでもありません。

そうして、昨日の夜7時に迎えてきてくれたミケーレさん達。
早速車に乗り込んで、一路その「美味しいと評判らしいオステリア」に直行か・・・と思いきや?
くねくねとトスカーナの丘陵地を車で飛ばすミケーレさん。

「ここここ!ここだよ!」
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と嬉しげに車を停めてくれのは、オステリアではなく、何故かひなびた教会の前。

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2006年05月12日

発表会に行こう! 中編

はい、こうしてバールで無事落ち合った我々。
「そろそろ時間かも、でも開始が遅れてるらしいからわからないらしいんだけれど・・・」
というまたしてもイタリア的時間感覚に支配されている模様なのだけれど、
とにもかくにも、待ち合わせ場所に急いだのでありました。

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着いてみると、そこは先ほどのまずいバールからは目と鼻の先。
エンゾさんの息子さんであるラファエッロ君が通っている学校?らしいのでした。

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中に入ると、エンゾさんと考古学者の奥様ガブリエラさん、息子のラファエッロ君がお出迎えしてくれました。
「発表会はいつ始まるの?」
とミケーレさんが尋ねると
「わからない。あと5分で始まるとさっきから言っているけど、いつ始まるのかはわからない、でもまあもうすぐだと思うけど。」
という、やっぱりイタリア的答えが返って来てました。
なるほど、どうなるかさっぱりわからないという事ですね?と理解するメガネ。

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結局、それから1時間程廊下で待たされた我々(笑)。

その間に、色々な事がわかってきました。
どうやら、「発表会」というのはホールとかで大々的にするものではなく、教室でこじんまりと家族へ発表するという会らしかったのです。
いわゆる日本の父兄参観日のような感じでしょうか?
それから、同じ先生に習っているレベルの違う生徒さんが一緒に発表をするらしいのです。
なるほどなるほど。
ちょうど、画像の真ん中に見えるのがラファエッロ君のバイオリンの先生です。
先生、服装が若い(笑)。

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2006年06月05日

イル トレーノ ナトゥーラ

てことで、カステッリーナ・イン・キャンティに辛くも行けなかったメガネ。
午後の予定がすっぽりと抜けてしまったので、さてどうしたものかと考えて・・・

こんなものに乗ってきちゃいました!
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「il Treno Natura nelle Terre di Siena」
「シエナの大地の自然列車」とでも申しましょうか?
こんなちょっと古びた鉄道に乗って、シエナのスタツィオーネ(駅)からMonte ANtico(モンテ・アンティーコ)、Buonconventoを経由して帰ってくる、シエナ南部を巡る観光列車の旅はいかがでしょうか?
ごらんのように、車体も1950年代のものを使っているのだそうですよ?
ね?見るからに古いというか、ボロいというか、味がある列車ですよね?ふふ。

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4月から12月までの週末しか運行しないというこの列車。
実はシエナに上陸した当初からその情報を入手していたメガネ。
一度は乗ってみたいなあ・・と思いつつ、ついつい忙しさに忘れてしまっていたのですが・・・。
今日がたまたま日曜日だったことで、突然「あっ!」っと閃いたメガネ。
お昼にインフォルマッツィオーネを訪ねたついでで
「どうやって予約すれば良いのですか?」
と聞いてみたのでした。

インフォルマッツィオーネのお姉さん曰く、「これはね、予約は要らないのよ?」だそうで、
そのまま運行予定時刻を見計らって駅に行ってみたメガネなのです。
とりあえず切符売り場で「このトレーノの切符が欲しいのですが・・」と尋ねると、
「ここでは買えないから、列車の中で買ってね?」との説明を受けたメガネ。
そうなのです。この「イル トレーノ ナトゥーラ」は観光列車のくせに予約も必要なく(ってお姉さんが断言してましたもん)、そのまま列車に乗りこみ車内で切符を買うというシステムなのですね。
イタリアらしいというかなんというか、不思議なシステムなのです。はい。

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2006年06月07日

カステッロ ディ ブロォリオ

それは、サンタカテリーナの家にお引っ越ししてから二日目の夜の事。

連日の凍える寒さに
「あの、もし可能なら毛布をもう一枚貸して欲しいのですが・・・」
と、バスコじいさんに電話で頼んでみたメガネ(正しくは相棒だけれど)。
「寒いのか?」
と問われ
「はい、寒いんです」
と答えると
「そこに毛布の余分は置いてないのか?」
とまた問われ
「はい、無いんです」
と答えると
「わかった、出先から帰ったらすぐに持って行く」
と電話を切られたのでした。

で、ホントにすぐさま掛け布団を運んできてくれたバスコじいさん(やっぱり頼りになるのです)。
いつもの如く風のようにササッと消えるかと思いきや、
「君たちの仕事にワシはとても興味があるんだけど、どんな仕事をしているのか見せてもらえるかな?」
と予想外のお願いをモジモジとされたのでありました。
もちろん「いいですよ?」と、このHPや相棒の描いている水彩画を披露したところ・・・。
「素晴しいよ!すごいじゃないか!」
と、大変お気に召して下さったらしいバスコじいさん。
「もし君たちに興味があるなら、シエナの近くにあるカステッロ(お城)を見に連れて行ってあげるよ。」
とキラキラした目で言い出したのでした。
あまりに突然の申し出に「ええっ!??」と思ったものの、「もちろん君たちが行きたいのならだけどね」と言いつつ「このカステッロは素晴しいんだよ?」とか「写真に撮ったら絵になるよ?」なんて何度も何度も熱くお誘いくださるので(笑)、
「それでは、よろしくお願いします。」
と答たメガネキョウダイなのでした。
・・だって、ホントにどうしても連れて行きたそうだったんだもん。

そして昨日、アパルタメントの内線電話で「明日9時にね」と告げられた我々。
朝の9時に合わせ、大慌てで準備を整えたのでありました。
しかも、何故か今朝に限って他のラガッツィ達も朝8時頃から起き出してきたものだから、2つしかないドッチャ(シャワー)はもう大混雑。
「もう!いつもは寝てるくせに!遅れちゃうよ!」なんて焦りつつ9時少し過ぎに1階まで駆け下りた我々なのでした(もちろん、9時ジャストにせっかちなバスコじいさんから「用意はできてる?」の催促電話も頂いちゃいました)。

大急ぎで1階の呼び鈴を押したメガネ。
ブーッガチャン!と開いたドアの向こうにはニコニコ顔のバスコじいさん。
「おはようございます!」
と挨拶すると、
「用意は良いかい?じゃあ、車に」
との指示。さすがせっかちさん。
挨拶もそこそこに、アパルタメント前に停めてあるフィアット・パンダの前へ急ぐメガネ。
ドアのガチャンと閉まる音に振り向くと、バスコじいさんの家からヒョッコリ現れたのは、あれ?貴方は確か用務員のお兄さん?・・なのでした。
そしてメガネの前を通り越し、そのままフィアット・パンダに乗り込む彼。
事の成り行きが飲み込めず呆然と立ち尽くす我々に、早く乗って乗って!のジェスチャーです。
「え?あれ?バスコじいさんは???」
と思いつつも、一応車に乗り込んだメガネ。
バタン!とドアを閉めたとたんに、すぐさま車は発進です。
アレレ?動き出しちゃいましたよ??
そうして「?」だらけのメガネと相棒を乗せた白いフィアットパンダは、用務員さんの運転でずんずんシエナの街を進んで行くのでありました。
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しばらく車が走ったところで、
「あの、今日はバスコじいさんは一緒じゃないんですか?」
と怖ず怖ずきいてみたメガネ。
すると、
「ああ、来ないよ彼は」
とアッサリ。
ああ、やっぱりと顔を見合わせる我々。
「あの、私たちてっきりバスコじいさんが運転するものと思っていたのですが・・」
と重ねて尋ねると、
「ああ!うんそうだね、でも今日は僕が一緒に行くから!」
とのお答えなのです。
ああ、そうなのですか。そうなのですね。
バスコじいさんはいかにも自分が連れて行くからっ!みたいな言い方をしてましたけど、自分は行かないのですね?と、ようやく理解することができたメガネキョウダイなのでした。
だって、バスコじいさんが「連れて行ってあげる」って言ってたんですよ?

てことで、今日はバスコじいさんではなく、用務員さんと一緒にカステッロまで出掛けていたメガネなのです。
ふうっ、前置きが長かったな。
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しばらく走って、町外れに出ると、
ガサガサとおもむろに地図を開き始めたお兄さん。
どうしたのかな、と思っていると
「君たち、このお城には行った事無いんでしょ?」
と彼。
「はい、無いんです」
と答えると、
「実は僕もなんだよね。ふふふ。」
だそうで・・・
って!えええっ!!
バスコじいさん、行った事も無い人を運転手として無理矢理行かせていたのですかっ!?(笑)

とにもかくにも、正しい道すらわからない3人で、お城を目指してレッツゴー!なのでありました。


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