2006年05月18日

Viterboへ行こう 1

「Barbarano (バルバラーノ)のフェスタにミケーレさんが出店するのでViterbo(ヴィテルボ)に行くんだけれど、メガネもどう?」
とのお誘いを頂いたメガネキョウダイ。
「Volentieri!! Come no!?(もちろんですよ、喜んで!)」
と二つ返事で一緒に連れて行ってもらう事に。
友にも「『Volentieri!!』はもうバッチリだね?」と微笑まれる程、ミケーレさんとの行動には「Volentieri!」がつきものになりつつある今日この頃です。ふふふ。
てことで、この週末はメガネキョウダイ、ミケーレさん達とともにViterbo(ヴィテルボ)にあるBarbarano Romano(バルバラーノ・ロマーノ)という街まで出掛けてました。

ところで、みなさんはViterbo(ヴィテルボ)という街をご存知ですか?
恥ずかしながら、メガネはミケーレさんに出会うまで「ヴィテルボ」の「ヴィ」の字も聞いた事ありませんでした。
しかも、寒い我が家の同居人二人までもがそのヴィテルボ出身(それぞれ街は違うそうですが)だと言うのですから、これは「ヴィテルボに行きなさい!」と神から啓示を受けているに違いないのです。うん(笑)
そんなメガネ、今回のお話でみなさんにちょっぴりでもViterbo(ヴィテルボ)の事をご紹介できたらな・・・と思ってます。


さて出発の日、約束の時間は朝の9時。
ミケーレ時間に換算すると相当早い待ち合わせ時間なので(と勝手に決めつけてます)、
「1時間は遅れるね、確実に」
と予測したメガネ。さてさてどうなる事やら。

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それでも一応、朝早めに起きて出発の準備に取りかかりました。
これは相棒お手製の早起きご飯です(笑)。
そんな訳で「遅れ」の予測はしていたものの、嗚呼悲しき日本人、しっかり9時には出発準備を整えちゃってました。
そうして待つ事30分(もちろん、お家でゆったりとですけど)。
「今、フラッシニを出ました」のメールが入り、
結局、ミケーレさん達がメガネのアパルタメントに到着したのは1時間後の10時頃。
やっぱり、予想通りでしたね、うんうん。

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とても2泊3日とは思えない大量の荷物を、ちっこい車体に詰め込んで・・・
「それじゃあ、行こうか!」
と走り出したミケーレ号。
そんなこんなで、の〜んびりとしたぶらり旅の始まりなのです。

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「私も行くんだわん!」

今回は2泊3日の長旅とあって、ミケーレさん達の愛犬「チビ」(メガネが感じた正しい呼び名は「チィ〜ビィ!(裏声で)」だけれど)も一緒です。
車が走っている間は、友の足下にちゃんと座っている賢い彼女。
「チィ〜ビィ!(裏声で)」という名前ですが、れっきとした女の子なのですよ?ふふふ。

我々が目指す「ヴィテルボ」は、トスカーナではなく、ラッツィオ州にある街。
シエナからは車で約2時間半程、ローマからもほど近い(多分、車で1時間かからないぐらい)の場所にあります。
今回の旅は「メガネキョウダイの観光をかねて」ということで、スピード重視で無機質なアウトストラーダではなく風光明媚な「Via Cassia(カッシア街道)」を、ゆ〜っくりと走って頂いちゃいました。
カッシア街道はローマに続く道で、「トスカーナの最も素敵な景色が見られる」と言われている道なのだそうです。
さあ、どんな景色が見られるのかな・・・。わくわくしちゃいますね?

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2006年05月19日

ヴィテルボの谷は・・・ 2

トスカーナの丘陵地帯を2時間半程走り続けたミケーレ号。
なにやら景色も可愛らしいパステルカラーから、深い色味の男らしい荒削りな感じへと変わってました。友曰く「トスカーナに比べると、なんとなく洗練されていない風合い」のラッツィオ州に入ったようです。

まずは、眼下に湖が・・
「これがボルセーナ湖だよ」
と言われ、「思ってたより大きくて海みたいだな・・」と思ったメガネ。
ボルセーナ湖は、昔火山が噴火した時に出来たのだそう。
真ん中あたりにちっこい島があって、そこにちっこい街が形成されているらしいのです。
時間があれば是非行ってみたかったけど、今回は通過するだけで我慢。

またしばらく走ると今度は上り坂が続きます。
ここが「Montefiascone」と呼ばれている山なのだそう。
日本でも有名な「Est Est Est」というワインの名産地なのです。
ちなみに、モンテ・フィアスコーネの「フィアスコーネ」とは、「ワインを入れるでっかいビン(『fiasco』とは、胴に麦わらなどが巻いてある首の細長いワインを入れるビンで、それに『one』がつくことで、そのでっかいの)」という意味なのだそう。
美味しいワインが沢山取れる山という意味で、そう呼ばれているのだそうですよ?

そんなワイン山を越えてしばらく走ると、古めかしい建物達が見えてきました。
「ここが、ヴィテルボのチェントロストーリコだよ?」
とミケーレさん。
いよいよ、ヴィテルボに到着のようです。
さっと通り抜けただけなので、よくわからなかったけれど、シエナよりかはあっさりした街並かな?と思ったメガネ。
ここで停車するのかと思いきや、ミケーレ号は停まる事無くどんどん進みます。


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で、結局停まったのがここ。
濃いネズミ色のような暗い色合いの石(ペペリーノ)で創られたヴィテルボのチェントロに続く門の前なのです。

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実はミケーレ号には、作品を運ぶためのこんな付属品もくっついてたのです。

それにしても暑い!
車の照り返しでもわかるように、この日はとんでもなくいいお天気なのでした。
シエナでは凍えていたのに、この日差しはなんなんでしょ?
あんまりまぶしいので額に手をかざしてミケーレさんを見ていると、何やらお店の中に。
そして手で「こっちに来い!」ってしてるのかしら?呼ばれてるのかな?

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バルバラーノ・ロマーノは猫の住む街でした 3

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ここが、バルバラーノ・ロマーノのチェントロストーリコ。

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崖の上に立っているだけあって、こじんまりした雰囲気の街、バルバラーノ。
玄関の周りをこんな風に素敵な花々で飾っているお家が多かったです。

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そうして、道をあるくと、あ・・・・。
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こんな風に猫の姿が・・。

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2006年05月21日

さあ、帰りましょ? 6

またしても、明けて翌朝。
結局昨夜は、お家でのんびりとリコッタなんかを食べて過ごしたメガネ達。
バルバラーノでのフェスタも終えたし、さて帰りますか?という事に。
とりあえず、午前中はバルバラーノで細々した所用があるというミケーレさんを待って、メガネキョウダイ達はお家で帰り支度です。

そんなゆったりとした時間の中、チィビィの散歩がてらメントゥッチャを採りにアパルタメント近く(というか目の前なのだけど)の野原まで。
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「アタシ?アタシの事?行きますか?行きますか?行っちゃいますか??ハッハッハッ!」

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そして、黙々とメントゥッチャを探す友と相棒。
メントゥッチャとは、「mentucca」というメグサハッカの事。
そんなに強い香りではないのだけれど、葉っぱに鼻を近づけるとほのかにハッカの香りが・・・。
お料理にも使えるので沢山採って帰ろうと張り切る二人。
え?メガネ?メガネは・・・
「大丈夫だって!ここの野原にはダニは居ないってさっきおじさん言ってたからっ!」
という友の言葉にすら
「でもその根拠は?本当に居ないって誰が確かめたの?このだだっ広い野原で?」
なんて一応野原には入ったものの、
メントゥッチャを楽しく探す程には深く入り込めなかったのでございます。
嗚呼、なんて哀れなメガネなのでしょう!(笑)

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チィ〜ビィは喜び、庭駆け回り〜
メ〜ガネ(zeccaが)怖くて丸くなる〜っ。
良いよね、ダニに食らいつかれてもへっちゃらなチィビィは・・・。

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ほらほら、こんな感じで、若い芽のところを摘んで行くのですよ?
野原のそこここで、簡単に発見できるんです。
しかもこの野原、もっと奥の線路予定地まで歩いて行くと、野生のアスパラガスが採れるそうなのです!凄い!
実際に同じアパルタメントに住んでいるおばあちゃんが、手にがっしりと10本ぐらいの色の濃いいの持ってましたもん。お昼のオカズにするんですって。
いいですねえ、自然菜園ですよ?欲しいだけ欲しいモノを摘んでくる・・・なんて素敵なの!

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よしよし、よく採れました。
これは冷凍庫に入れて保存が利くので便利だそうです。
頑張ったね?相棒よ!(笑)

そんな感じで、和やかな時を過ごした我々。
まもなく、ミケーレさんがご帰還し、いよいよ帰路へ・・・。
でもねミケーレ号に限っては、帰りもすんなり戻る訳が無いのですよ!これがまた(笑)。
さてさて、お次は何が待っているのかな?ふふふ。


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