2006年05月08日

メルカートのある昼は・・・前編

シエナのチェントロでは、毎週水曜日に「メルカート」があります。
「メルカート」とは、いわゆる朝市みたいなもの。食料品や衣料品、雑貨や靴など、いろんな品々が安価に手に入るのです。そして、もちろん食べ物も。
始まる時刻はよくわからないのですが、朝の8時頃でも開いていたような記憶があります。終わるのは・・・だいたい1時か2時頃かな。お店のおじさん達によって帰る時間は様々なようです。多分。
場所は、ピアッツァ・グラームシから、フォルテッツァ周辺。長い長い道に沿って、かなりな数のお店が並びます。
お店を出す方達は、みなさんマイクロバスやトラックなどで乗りつけて、そのままその車をお店にしたり、露台を出して商品を並べたりしてます。
わかりやすく説明すると、日本のお祭りなんかでよく見る露天商さんの大きい版といった風情でしょうか?
車でお店ごとやってきて店開きして、定刻になるとそのまま車に乗せてキレイサッパリ帰って行く、という感じなのです。

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さて、メガネが住んでいた6年前とは少しだけ様変わりしたメルカート。
あの頃は野菜なんて売ってなかったと思うのですが・・今は新鮮な野菜を売るお店ができてました。
これは嬉しい!
お客さんも一杯です。

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ちょうど時期のカルチョーフィ(ええっと、なんだっけ・・あ!アーティチョークだ)。
山盛りてんこもりで売ってました。
ああ、美味しそう!(笑)
カルチョーフィは日本のタケノコみたいな灰汁のある野菜です。ちょっとだけ癖があるので、気になる人は駄目かもしれませんが、慣れると病みつきに・・。
タケノコ好きの日本人なら、まず間違いなく好きな野菜ですよ?

さてこのメルカーの日は、メガネが日本に居た頃から食べたくて食べたくて仕方がなかった品が売られる日でもあります。ですから、メガネは毎週お昼近くの11時頃になると必ずイソイソとメルカートに出掛けて行くのでありました。
さて、その品とは?ふふふふふっ。

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2006年05月09日

いざ行かん!おすすめのオステリアへ!

さて、教会を後にミケーレ号はくねくねくねくね曲がりつつ、猛スピードで進みます。
友曰く
「ここら辺一体は、いわゆるお金持ち地帯なの。Sivicile(ソビシーレ)って言って、凄く素敵なお家とかが沢山あるんだよ?」
とのこと。
なるほど、プロバンス風のお家もちらほら見える訳ですよ。
どうやらミケーレさんおすすめのオステリアもこの地帯にあるらしいのです。
車を飛ばしつつ、
「見てごらん!あれが、ジャッロ・ディ・シエナが取れるモンタニョーラだよ!」
と遠くに見える山岳地帯を指差して自慢げに教えてくれるミケーレさん。
「ええもう、それさっき聞いたばっかしですから!」
と思うメガネ。
たった数十分の道のりに、何回モンタニョーラ、モンタニョーラ言ったら気が済むのですか。
最後には、もう冗談だとわかっていたので、
「はいはい!モンンタニョーラ!モンタニョーラ!ジャッロ・ディ・シエナのモンタニョーラねっ!!」と、軽くいなす事が出来たメガネ。
ミケーレさんのお陰様で、「エトルースキ」と「ジャッロ・ディ・シエナのモンタニョーラ」は試験に出ても大丈夫なぐらいばっちり覚えられたメガネなのでした。
ま、役に立つのかはかなりな謎ですけれど。ふふふ。

そうこうしてるうちに森の中の一本道に、ちょっとした広場が見えてきましたよ?
と思ったら、そこが「オステリア ノンノ・ジュリオ」なのでした。
こんなの絶対普通の人には見つけられないな、と思ったメガネ。
ミケーレさんが教えてくれるお店は、すべからく「山の中にある一軒家」みたいなところばかりなので、一度連れて行ってもらって気に入ったとしても、ちょっとやそっとじゃたどり着けない場所ばかりなのです。
う〜〜ん、ここも目印が何も無い、森の中の一軒家なのですよ。

車を駐車場(という名の砂利広場)に停め、降り立つメガネ達。
目の前にあった建物を見て、ここがそうか!とパシャリ。
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2006年05月12日

発表会に行こう! 後編

今日はラファエッロ君の発表会という記念すべき日であったのですが、実はもう一つ、エンゾさんのお誕生日というお祝いの日でもあったのです。
だから「このあと一緒にお食事をしましょうね?」とも誘われていたらしい友とミケーレさん(そしておまけのメガネキョウダイ)。
でも、友は体が疲れていたようで、出来れば演奏会だけで帰りたいご様子。
それをミケーレさんがうまくエンゾさんに交渉して帰りますか?という予定だったのですが・・・。
エンゾさんの
「ぜひとも家に来て一緒に食事をとろうじゃないか!わははは!!」
というものすごい勢いに丸ごとぱっくりと飲み込まれてしまったミケーレさん、見事陥落です(笑)。
結局、コープでお買い物を済ませてからお邪魔するという事に。ええ、メガネ、何となく初めからこうなる予感はしていましたです。はい。

それから、急いでコープに行ってお買い物を済ませた我々一行は、「大丈夫かなあ・・」と心配する友を乗せ、一路エンゾさん宅へ。
せっかちだというエンゾさん、お誘いの時は
「何時になっても構わないから来なさい!」
なんて言っていたらしいのですが・・・お買い物している間に、
「もうお腹が減ったぞ!早く家に来なさい!」
との催促があった模様です(笑)。

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はい、到着!
せっかくのトスカーナのお家も、こんな夕暮れでは全然写りませんねえ。残念。
実はエンゾさん、明かりの見えるこの窓から我々の到着を見張っていたらしいのですよ?
シャッターを切った時にはもう消えてしまってたのですけども。
ホントにせっかちさんなのですね?ふふふ。

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発表会に行こう! 前編

先日友と逢った際、例のすね肉をかじりながら、
「あのね、この間逢ったシエナの近くの素敵なお家に住んでるエンゾさんって覚えてる?彼の息子さんがね、通ってる音楽学校の発表会みたいなのをするんだって。それでね、それを見に来ないかって誘われているの。」
という話に、
「へえ、いいねえいいねえ、行くんだ?行ってきなよ〜。」
とムシャムシャしつつ答えたら、
「いやいや、だからメガネキョウダイも誘われているの!」
との事
「ええええ!??」
って、食べたもの飛んじゃいますよ?

そんな訳でメガネキョウダイ、一度しかお会いした事の無いエンゾさんのお誘いで、その発表会とやらを見に行く事と相成ったのでした。
そもそもが、どんな形式で、どのような場所で開かれる、何のための発表会なのかすら全くわからない状態なのですからね、まあとりあえず色んなレンズを携えて一路待ち合わせ場所であるチェントロのピアッツァ・デル・サーレまで赴いたメガネなのでした。

友との約束時間は4時40分。おそらく5時ぐらいになるんだろうなと見当をつけたメガネ、近場のバールに入って時間をつぶす事に。

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2006年05月17日

ガストロノミア「il Buongustaio」

そんな訳で、お昼ごはんすら作る気力がわかなかったメガネ。
マリーアントニエッタさんご推薦のガストロノミアまで散歩がてらお食事に行ったのでした。

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こちら、アクアカルダの寒い我が家から歩いて5分程の距離にある、ガストロノミア(いわゆるお惣菜屋さん)「il Buongustaio」。
なにげなーくお店の前まで行って中をのぞいてみると・・・。

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お店ではあるけれど、食べる場所は表の小さなテーブル席か、中にある即席カウンター席のみらしい。
しかもなにやら、お店の中では食べにくい雰囲気。
日本で言うところの、う〜〜ん「吉牛」に女の子一人で入るような微妙な空気?なのです。
「働く男の城」のような匂いがプンスカしてて(実際、土木作業系な強面のお兄ちゃんがドカドカ入って来てましたし)、ちょっと落ち着かなさげな感じ。
もちろん、そんなところ程お食事が美味しい予感も・・・。
まあ、とにかくお店の中で食べる事を即座にあきらめたメガネ、お惣菜だけ買って持ち帰る事に。

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早くご飯にありつきたいお兄ちゃんに先を譲ると、何を食べるかじっくり吟味するメガネキョウダイ。
ん〜、これはなかなか・・・・。
奥にあるラザーニアが美味しそう。
焼いてあるお肉なんかもいい感じ。
悩むな〜。

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うううっ、お野菜も美味しそう!
イタリアは野菜を簡単に調理したものも売っているのがとっても良いのですよね?
あっ、右端真ん中あたりにあるブロッコリーの炒め物も良いな〜。

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何を頼むか決まったら、お姉さんに注文です。
「ええっと、この野菜とこの野菜を、ウンポ(少し)・・」
「エ・ポイ(それから)!?」
「ええっと、この煮物を、ウンポ(少し)・・」
「エ・ポイ(それから)!?」

とまあ、「エ・ポイ!?」「エ・ポイ!?」とリズムよく聞かれるとついついづぎづぎに注文してしまいたくなるメガネ(正しくは注文係の相棒なのですが)。
このお姉さんは美人さんで愛想がほとんど無かったにも拘らず、特に「エ・ポイ(それから)!?」が上手な方でした。
しかも、相棒が「ウンポ(少し)」と言っているのに、器に盛ってくれる量はそれを無視するが如くに全っ然「少し」では無いのですよね(笑)。
こういうお惣菜屋さんは、基本的に「少し」の量がかなり多いですからご注意を。ふふふ。

さて、メガネが買ったのは・・・

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2006年05月19日

ピッツェリア da peppone 4

さて、シエナからバルバラーノへの旅を経て、なおかつダニ渓谷の散策を終え、お腹ヘリヘリになったメガネキョウダイ。
時刻は既に9時を回り(普段は遅くとも8時までには夕食を食べはじめている我々ですからね)、とにかく何でも良いから早く食べたい!!という勢いなのです(笑)。

そうしてミケーレさんの運転で、お家から約20分程の距離にあるピッツェリアに向かう事に。
「私の一番大好きなピッツェリアはね、ここからもっと遠いし・・今日は土曜日だから混んでて入れないと困るからね、2番目におすすめのお店でも良いかな?」
と申し訳無さそうに言う友に、
「もちろん!どこでも大丈夫だよ!」
とハッキリキッパリ答えたメガネキョウダイなのでした。
ええもう、2番目だろうと、3番目だろうと、10番目だろうと、早く食べられたらそれで良いのです!(笑)
愛犬チィ〜ビィも一緒に乗り込み、いざ、ピッツェリアまで!急げ急げっ!!

ちなみにピッツェリアに到着するまでの車内では、「イノシシの大群」の話題で盛り上がった我々。
もしも数十頭ものイノシシに遭遇したら、木に登ってやりすごせるのか?と真剣に討論です(笑)
でもきっと、数十匹のダニに食らいつかれるよりかはマシだろうなとメガネがこっそり思ったのは内緒の話。

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そんなこんなで、ようやく着きましたよ?
そんな頃には日もとっぷり落ちて辺りも暗〜くなってました。
「ピッツェリア・ダ・ペッポーネ」
ジュゼッペさんかなんかの愛称が「ペッペ」かなんかで、その「でっかいの」という意味で、「ペッポーネ」と呼ばれるイタリア人になじみあるあだ名なのです(ちなみに、「ちっこいの」は「ペッピーノ」かな?)。
つまり、ご主人の愛称が店名という事です(たぶん、そうだったな?ね?)。

どんなお食事が出来るのか楽しみなのです!

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このお店、実は思ったよりも大きいです。
しかも、薪で焼いたピッツァなんて、すっごい楽しみ!!

余談ですが・・・
イタリアでは、都市部での薪を使った釜の使用を健康面での理由から禁止しちゃおうというお話があるらしいのです。
そうしたら、薪で焼いたおいしいピッツァがもう食べられなくなるってこと?!
「なんでそんなもったいない事を!」と驚いたメガネです。
それなら、今のうちにとびっきり美味しいピッツァを食べておかないと、食べられなくなったら困っちゃいます!
ローマなどのピッツェリアでは反対の声が上がっているらしいけれど、どうなるかわかりませんからね?
皆さんも、今のうちに直火のピッツァを味わっておいた方が良いですよ?
本物のナポリピッツァが無くなっちゃうかも!です。

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2006年05月20日

リコッタ・フェスタへ行こう! 5

チュンチュンチュン
明けて翌朝。

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こちら、相棒の朝ごはんなのです。
え?メガネ?・・メガネはそんな頃、もちろんグウスカ寝てました(笑)。

だって昨夜は・・・・
12時過ぎに遅い夕食から帰り、しんどい体にむち打ってちょびっとだけブログを書いて、軽くシャワーを浴びて・・なんてしてたら、もう2時近くになっていて、それでやっとベットに入って「ふうっ」って一息ついたのだけど。
いざ、眠ろうと思った瞬間に、あのバルバラーノの渓谷の木々が鮮やかにが思い出されて・・・・
・・・そうして襲ってくる「ダニの恐怖!!(再)」なのでした。ふふふっ。
いやもう森からは出ているし、服も念入りに払ったはずなのですけれど、
「もしかしたら、頭の毛にくっついてきてたりして・・。」
とか
「もしかしたら、もうへその中に入ってたりして・・。」
とか
考え始めたらね、止まらないわけです。ええ、自分ではどうすることもできないダニ渓谷にはまってしまったメガネ(笑)。
そうなっちゃったらもう、疲れ切った体を泥のように眠らせたい!すぐさま眠りたい!というメガネのささやかな祈りなんて神様に聞いて頂ける訳も無く、
目をつぶって眠りに誘われようとすると・・・
首筋の方がほんのちょっぴりチクッ!とするわけなのです。
で、バッ!と飛び起きて首筋を払い、ダニが居ない事を確かめ(もちろん居るはず無いんですけどね)、
そしてまたごろりと横になると・・・
今度はお腹の辺りがほんのりむずむずっ!とするわけですね。
で、またしてもガバッ!と飛び起きて、服をめくってへその穴を確かめ・・
そしてまたごろりと横になると・・・
今度は足の腿のへんにカサカサッと気配を感じて、ガバッ!と飛び起きて・・・
って、そりゃ眠れませんよね。ほんとにまったく。

てことで、朝になってもしっかりと起き上がる事が出来なかったメガネ。
のろのろとした動作で起き出し、相棒のカプチーノを友と楽しむ事に。
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疲れきった体に、フワフワのカプッチョは格別だわっ!!(笑)

さて、その後は、当日のブログで書いた通り、ミケーレさんが朝の素敵なお土産を携えて帰って来てくれたのでした。
そのお話はこちらで詳しくしていますので是非読んでみて下さいね?
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ホカホカのリコッタを楽しんだら、
さあて、そろそろ私たちもフェスタに行きますか?と、三人でのんびり歩いて会場まで。

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チィビィはお留守番だワン!

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家から出てちょびっと歩くと、こんな看板がそこここに。
でもね、その辺の板っ切れみたいのに赤のペンキでなにやら激しい勢いで書かれていると、楽しいフェスタというよりかは、「危ないぞ!!危険!近寄るな!!」に近い印象を受けてしまうと思うのですけれど。
フェスタを宣伝しているつもりで、かなり間違えてる気がしたメガネ。
実行委員会さん、もう少し考えた方が良いと思いますよ?余計な事だと思うのだけれど。

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