昨日、宿の大家さんにご挨拶した際にローマ在住の御方ともども(というか我々はオマケなのですけども(笑)、
「僕の田舎の家に一緒に行かないか?」
と誘われたメガネご一行様。
ローマの田舎に行けるだなんてなんて幸運!と二つ返事で承諾したのは書くまでもありません(もちろん、メガネは「シーシー」と頷くだけで、後は全部ローマ在住の御方がお返事してくださいましたけども(笑))。
で、1時過ぎぐらいに大家さんのお家にお邪魔したところ・・・
ガチャリとドアが開いたとたん、ビバルディの四季が(多分)朗々と流れてきたのです。
「ええっ!く、クラッシック?」
といきなりの展開に驚く二人。そして、大家さんの奥様に促されるままお家の中に入ると・・・・
またしても驚きの光景が。
ええもう、メガネキョウダイ二人して固まりましたとも。
お昼のやわらjかな光が差し込むお部屋の真ん中には、ドーン!と大きなダイニングテーブルが。その上には、どう考えてもこれから晩餐会が始まるかのような(いや、お昼だったのですが、イメージはそんな感じで)、グラスやお皿が整然と並べられているではありませんか!
って、ええっ!!??
い、田舎のお家に行くんじゃなかったんですか??なんか、クラッシックが優雅に流れるこの豪華はお昼なんなんですか?と、目を白黒させてしまいました。
気の弱いメガネ、ローマの御方に助けを求めるかのようにすがったのですが・・・
「ん?良んじゃない?これがイタリアだよ?」
なんて、サラっと格好良く流されてしまったのです。
それから、ドッキドキのお食事会が始まったのです。ふふふふふっ。

まず始めに、大家さんからにこやかにさしだされたのがコレ。
オレンジ色の美味しそうな飲み物。
でも、これが、メガネを大変な目にあわせようとはその時は思いもよりませんでした(ええ、またコレです(笑))。
ローマの御方の質問でこれがお酒だという事はわかったのですが、大家さんが
「薄いから!大丈夫!」
と強く勧めるので、乾杯の声とともについつい一口ぐびりと口に含んでしまったメガネ。
口当たりは甘くて、ホントにオレンジジュースのようでした。
その名も「トラモント(夕焼け)」。
その後、お食事の用意ができたということで、大家さんのお坊ちゃまの指示に従い緊張しつつ着席したのです。
良い忘れましたが、招待されたお家には大家さんとその奥さん、ローマの御方が教えている生徒さんである二人のお子様がいらっしゃいました。

プリモピアットは見るからに美味しそうなラザーニャ。
大家さんはカラブリアご出身だそうで、今回のお食事は全てカラブリア料理との事でした。
「うわああ!美味しそう!」
と思ったのも束の間・・・ん・・・な、なんかおかしい?
と思ったとたんに体がグラリと歪んだ気持ちになったメガネ。そして顔がぼうっと熱くなり、スーっと気持ちが悪〜くなったではありませんか!マンマミーア!!
そうです、そうなのですよ、あの例の大家さんに勧められたお酒、トラモント!
あれがいけなかった。よくよく聞いてみると、一見ジュースのような口当たりですが、中にはジンやらカンパリやらマティーニやらなにやら、強そうなお酒がたっぷり入っていたのです。もう、一撃でしたね(笑)。
それこそ、メガネがトラモント!ですよ。
目の前に美味しそうな食べ物があるのに、全然口に入れられない悔しさ。しかも予想外だったとはいえ、ご招待されている身で全然食べられない悲しさ申し訳なさは、筆舌に尽くしがたいのです!うううっ。
最後には「無理して食べないでいいのよ?」なんて言われてしまう始末です。
いや、とっても美味しいんです!美味しいのに食べられないんです!そう思ってもそれをイタリア語で上手く伝えられず、グルグル酔いが回る頭でただひたすらに心の中で謝りまくるメガネキョウダイなのでした。
疲労と、お酒のダブルパンチにはさすがに太刀打ちできませんでした。トホホホ。

これが大家さん。
カメラを向けたら、ちょっと気取った感じで写ってくれました。
感じの良いおじさんでしたよ?実は彼、ホルン吹きの音楽家さんだったのです。見えないけど、納得です。
それから、Nikonのカメラには興味津々の模様でした。ふふふ。
てことで、まだまだ続きます。気になる方は「続きを読む?」からどぞ。