« 観光地ローマを楽しむ | メイン | OSTERIA IL GRATTACIELO »

2006年06月16日

間違えちゃったメガネ

0617.002.jpg

私、フィレンツェ育ちのキティよ。
聞いてやって、聞いてやって、メガネのとっても恥ずかしい間違いを聞いてやってニャ!
ゴロゴロゴロ。

0617.003.jpg

フィレンツェ最終日、何故か再びここサン・ロレンツォ教会の前に立ったメガネ。
あれ?ここって確か、昨日も来ましたよね?
で、しかもアレですよね「ピアッツァ・メルカート」をそぞろ歩いて、なんか服飾関係とかお土産物とかたいして欲しい品は無いんです、みたいに散々言ってましたよね?
え?それなのに何故またこちらに来たのかと申しますと・・・・。

0617.004.jpg

はい!こちら、この厳めしい柵に守られた建物、
メルカートの目玉「中央市場(Mercarto Centrare)」に入るためだったのです!!

・・・そうなのですね、多分フィレンツェでの「つぶやく」の文章を読まれて「あれ?」と思われた方は多い事と思います。ええ、もうね、はい。
うっかり者のメガネ「ピアッツァ・メルカート」のメルカート(市場)とは、「通りに陣取る露天商の事だけ」だと思い込んでしまってたのです。
しかしその夜、心やさしき友から頂いたメールに
「私が思う『メルカート』っていうのは四角い建物のなかにある市場の事なのだけれど・・」
と書かれていたのでありました。
それを読んだ瞬間、昼間素通りしたとある建物の光景をババンと思い出したメガネ。
「あああ!あれがもしかしなくても、中央市場だったかっ!中央市場ってここにあったのね?」
とやっと理解できたのでありましたOh dio dio!!
我ながら、なんてお馬鹿さんなのでしょう?ふふふふふっ。
Asakoちゃんが教えてくれてたのも、もちろんそちらの市場の方だったのですね。
道理でお話のつじつまが合わなかったわけですよ。うん。うん。ごめんなさい!

・・・だって、シエナじゃあメルカート全体に屋根なんて付いてないんですもん(笑)。

0617.005.jpg

そうしてドキドキしながら建物に足を踏み入れたメガネ・・・。
いきなり、こんな品にお出迎えされちゃいましたよ?

0617.006.jpg

通りの露天商に隠されるようにひっそりと佇む四角い建物の中は・・・イッツァスモールワールド!!
なんて素敵な世界なのでしょう!
さすが大都会フィレンツェなのですねっ!!(笑)
体育館さながらのだだっ広い空間の中に、ところ狭しとメガネの目を奪う品物が、もうとんでもない量売られているのでありました。
「ああ、やはり本物は違うわ・・」
と感慨もひとしおのメガネ。

0617.024.jpg

きゃはははははははっ!
笑ってやって?おバカなメガネを、笑ってやってニャ??
きゃははははははははっ!

0617.007.jpg

とりあえず、観光目的だろうがなんだろうが、このディスプレイが気に入ったメガネ。
こう、ごっちゃリと美味しそうな品々が飾られている様子が溜まりません。
目に楽しいとは、こういう事を言うのですねえ。わくわく。

0617.008.jpg

こちらは、内臓ばかりを売るお店。
トスカーナの郷土料理にはトリッパなど、内蔵を使った料理が多いので、色んな種類の臓物がグロテスクに並べられてました。
左上の毛布みたいに見えるのは、牛の胃袋。いわゆる焼き肉で言う「ぞうきん」の部分かな?

0617.009.jpg

パルミジヤーノも丸ごと売ってしまう豪快さ。
画像だと小さく見えますが、実際は両手で抱えきれないぐらいの大きさです。
他のチーズに比べるとやはり遥かに高いのですが、それだけの価値があるチーズなのです。

0617.010.jpg

こちら、フンギポルチーニ。
ポルチーニ茸の量り売りです。
こちらも豪快な量で売ってます。フンフン良い香り・・・。
簡単に説明すると日本の椎茸みたいなものかしら、香りは違いますけども香りの強さは同じです。
お料理に使えば、風味が増す事間違い無しなのです。

0617.026.jpg

一階部分はお肉やお魚、チーズ等の生鮮食料品。
2階部分は野菜や果物等の青果市場なのです。
ええ、この巨大テーマパークには2階も存在するのです。
何処に目をやっても楽しいので、何時間でも見ていられますよ?

0617.011.jpg

果物も新鮮な品物が沢山。
こんな建物が近くにあったら、毎日通ってしまうんだろうな・・。

0617.012.jpg

暑くなりましたからね、スイカも丸ごと売ってます。
日本のスイカよりもお値段はずうっと安いのです。

0617.025.jpg

はい!そしてそして、こちらが「ランプレドット」の名店「NERBONE(ネルボーネ)」です!
「ランプレドット」というのは、茹でた牛肉の胃袋の一部のお肉の事。
そのパニーノで有名なお店なのです。
ええもう、こちらが正真正銘!!

0617.013.jpg

一番手前にあるのが牛の煮汁です。
基本的にこの中にランプレドットが突っ込んであるのですが、
お客さんの希望でこの煮汁もたっぷりパニーノにしみ込ませてくれます。
臭みと脂が大丈夫な人は是非お試しあれ!

0617.014.jpg

こう、肉にですね、ザクッと刺して、
そこから少しずつ削いで行くのです。
これは脂の少ない部位でしたが、ホントに胃袋のゴムみたいな
ところだけを頼んでいる人も居ましたよ?

0617.015.jpg

こちらのお店は、市場の人のお食事どころということで、
パニーノ以外も、煮物やサラダ、アリスタとかその他調理したお肉など、お皿のおかずも売ってます。
もちろん、ワインやお水も買えますよ?

0617.020.jpg

こちら、ギリシャ風サラダ。
この白いチーズ(多分フェタチーズ)がこってりしていて、何とも言えない味わいでした。
オリーブも沢山入ってて、食べきれませんでした。
さすが市場のお食事だけあって一皿がてんこ盛りなのです。ふふふ。

0617.019.jpg

こちら、スピナーチ(ほうれん草)とイカをトマトと一緒に煮込んだ料理。
多分、イカのはらわたも一緒に煮込んでいるのかな?
郷土料理なのですね。味わい深くて、海育ちの相棒が「何やら懐かしい味がする!」とムシャムシャむさぼってました。

0617.016.jpg

そしてそして、ランプレドットのパニーノを注文。
一人一人のお好みを聞いて行くので、一つ作るのにも時間がかかるんです。
お昼時は結構待たされるかもしれませんね?
もちろん、メガネも待ちました。
イタリア人達に混じって買うのは多少の勇気が必要かもしれませんが、実はみんなとっても優しいですから大丈夫!頑張ってチャレンジしてみて下さいね?

0617.018.jpg

お肉は自分の好みの部分をお願いする事が出来ます。
メガネは脂身の少ないところを。
かなり薄く切ってもらえるので、食べやすいですよ?
ただ、独特の臭みはあるので駄目な人は駄目なのかも。でも試す価値は大いにあります!

こちらはパニーノだけでなくお皿に盛っても頂けます。その場合は薄切りパンと一緒に。

0617.021.jpg

亀のような形のパン。
こちらは中が空洞が基本のパンです。
これにたっぷりのランプレドットを挟んじゃいます。
う!美味そう!!

0617.022.jpg

パカッと中を開けるとこんな感じ。
薄切りのお肉に、グリーンソース(バジル+オリーブオイル)をかけて頂きます。
大きなお口を開けて、ガブリとかぶりつけば、お肉の煮汁がジュと広がり何とも言えない味わいが・・。
かめばかむ程お味が出て、ついついもう一口!と思ってしまうパニーノなのでした。

あ、一応胃袋のお肉なので多少の癖があります。
ソースは必ずかけてもらって下さいね?
ソースはもう一種類「ピッカンテ(辛口)」もありました。
辛いのがお好きな人は注文の時にお願いすれば、たっぷりかけてもらえますよ?

0617.023.jpg

赤ワインなんかも頼んでしまって。
ムシャムシャむさぼり食べたメガネキョウダイなのでした。
ホントに美味しかった・・・。今度フィレンツェに来ても絶対に食べたいな・・。
ああ、中央市場って楽しかった。

0617.001.jpg

メガネって本当におバカさんにゃのね?
でも楽しくって美味しくって良かったんニャ?
今度は間違えないでニャ?

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.meganekyoudai.com/lolipo_cgi/mt/mt-tb.cgi/165

コメント

キティちゃんもクロベと同じ言葉を話すのですね。でもネコイタリア語なのかな? メルカートで食品買うのも楽しいですけど写真写すのも楽しいですね。

青木さん、こんばんは。
そうなのですよ!キティちゃんもお話するのですよ?しかも可愛い・・・。メガネの猫不足を満たしてくれた彼女なのです。
メルカートは目に楽しいところだと思いました。ただ眺めているだけでも時間がいくらでもつぶせます。
写真は人が多いので少し大変でしたけど、やっぱり楽しかったです。ふふふ。

コメントする