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2006年05月20日

リコッタ・フェスタへ行こう! 5

チュンチュンチュン
明けて翌朝。

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こちら、相棒の朝ごはんなのです。
え?メガネ?・・メガネはそんな頃、もちろんグウスカ寝てました(笑)。

だって昨夜は・・・・
12時過ぎに遅い夕食から帰り、しんどい体にむち打ってちょびっとだけブログを書いて、軽くシャワーを浴びて・・なんてしてたら、もう2時近くになっていて、それでやっとベットに入って「ふうっ」って一息ついたのだけど。
いざ、眠ろうと思った瞬間に、あのバルバラーノの渓谷の木々が鮮やかにが思い出されて・・・・
・・・そうして襲ってくる「ダニの恐怖!!(再)」なのでした。ふふふっ。
いやもう森からは出ているし、服も念入りに払ったはずなのですけれど、
「もしかしたら、頭の毛にくっついてきてたりして・・。」
とか
「もしかしたら、もうへその中に入ってたりして・・。」
とか
考え始めたらね、止まらないわけです。ええ、自分ではどうすることもできないダニ渓谷にはまってしまったメガネ(笑)。
そうなっちゃったらもう、疲れ切った体を泥のように眠らせたい!すぐさま眠りたい!というメガネのささやかな祈りなんて神様に聞いて頂ける訳も無く、
目をつぶって眠りに誘われようとすると・・・
首筋の方がほんのちょっぴりチクッ!とするわけなのです。
で、バッ!と飛び起きて首筋を払い、ダニが居ない事を確かめ(もちろん居るはず無いんですけどね)、
そしてまたごろりと横になると・・・
今度はお腹の辺りがほんのりむずむずっ!とするわけですね。
で、またしてもガバッ!と飛び起きて、服をめくってへその穴を確かめ・・
そしてまたごろりと横になると・・・
今度は足の腿のへんにカサカサッと気配を感じて、ガバッ!と飛び起きて・・・
って、そりゃ眠れませんよね。ほんとにまったく。

てことで、朝になってもしっかりと起き上がる事が出来なかったメガネ。
のろのろとした動作で起き出し、相棒のカプチーノを友と楽しむ事に。
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疲れきった体に、フワフワのカプッチョは格別だわっ!!(笑)

さて、その後は、当日のブログで書いた通り、ミケーレさんが朝の素敵なお土産を携えて帰って来てくれたのでした。
そのお話はこちらで詳しくしていますので是非読んでみて下さいね?
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ホカホカのリコッタを楽しんだら、
さあて、そろそろ私たちもフェスタに行きますか?と、三人でのんびり歩いて会場まで。

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チィビィはお留守番だワン!

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家から出てちょびっと歩くと、こんな看板がそこここに。
でもね、その辺の板っ切れみたいのに赤のペンキでなにやら激しい勢いで書かれていると、楽しいフェスタというよりかは、「危ないぞ!!危険!近寄るな!!」に近い印象を受けてしまうと思うのですけれど。
フェスタを宣伝しているつもりで、かなり間違えてる気がしたメガネ。
実行委員会さん、もう少し考えた方が良いと思いますよ?余計な事だと思うのだけれど。

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こちらはフェスタ入り口ののぼりです。
うん、こちらは楽しげな感じがしていいですよね?
会場は町外れにある牧場なのです。てっきりチェントロストーリコでお祭りがあると思い込んでいたメガネ。
またしても森系の場所にずんずん歩いて行く友に、一瞬「えっ!」と思っちゃいましたもん(笑)。
でもダニが出没するような草むらではなかったのでホッと一息ついたのは、友には内緒です。ふふ。

さてさて、どんなお祭りが行われているのかな??

強い日差しの中、牧場の道をずんどこ歩いて行くと・・・
お、ありましたよ!ほんとに屋台が!
気分は、小さい頃の市民運動会か、大きくなってからの大学際なのですよ?
小さな露台に、思い思いの品々が並べられてました。
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これ、素敵!
全部手で編んだんですって。
こちらミケーレさんのおばさま(お母様の妹さん)の作品です。
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「こうして編むのよ?」
とわざわざやって見せて下さいました。
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柔らかな雰囲気の、とても優しそうな方です。
「プレゼントよ?」
と編んだ丸い鍋掴みを頂いちゃいました。凄く可愛くて、嬉しかったメガネです。
今は小さなテーブルの上にちゃっかりと飾ってあります。うん、可愛い・・。
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こちら、ミケーレさんのいとこさんの彼女なのだそう。
カメラを向けると
「えっ!私を撮るの??」と恥ずかしそう。
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彼女は、ガラス玉にてんとう虫の画を描いて販売してました。
その他にも石に画を描いてました。
どれもこれもよく出来てて可愛らしいのです。これも一つずつ頂いちゃいました。ふふふ。
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こちらはミケーレさんのいとこの方。
ミケーレさんの露台の横で骨董系の品を販売されてました。
なにせ、ミケーレ一さんにおじさま、おばさま、いとこさんにその彼女、みんなで出店してたもので。メガネも目移りしちゃいました。みなさん、とっても手先が器用なのですね?

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こちらはおじさまの作品。
自分が持っているオリーブ園の剪定などで出る枝で、創った品々なのだそうです。
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おじさまも
「こうして彫るんだよ?」と実演です。オリーブの木はとっても堅くて頑丈なので彫るもの大変なのだそうです。
おじさまも、おばさまと同じ雰囲気でとても優しげな方。
ご挨拶した時に握手をしたのですが、その時の握力がギュ〜〜って強くて、ビックリしたメガネです。

こうしてミケーレ一族にご挨拶を済ませたら、いよいよフェスタの目的である郷土料理のコーナーに・・・。
しかし、お料理を買うブースは人・人・人・人でごった返してました。
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炎天下の中でこの人数分待つのかと思うと、げんなりしてしまいますが・・・
とにかく頑張るのよ!と並んだメガネ。
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ちっとも進まない列に、途中抜けさせてもらって「立ち入り禁止場所」にて写真を撮らせてもらいました。
「写真撮りたいのですけど、いいですか?」
と尋ねると、
「もちろん!いいよいいよ!」
とみなさん気さくに答えて下さいました。

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男達の料理!という感じ。
おじさま達が汗水垂らしてジュージュー言わせながら焼いてました。
ん〜〜素敵な香りです。
こちらはブルスケッタ用のパンを焼いてます。こんがり焦げて美味しそう!

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お肉も、次から次へと大量に焼いて焼いて!
みんな待ってるんだから急げ急げ!
焼いているのは、豚のステーキに牛肉のステーキ、それからサルシッチャにベーコンなどなど。
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「わははははっ!焼けろ、焼けろっ!!わははははっ!」
炎天下での炭火焼き肉!美味いぞっ!
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ジュージュージュー!!
これは全て炭火焼なのです。
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奥で大きな火を焚いて、炭をつくってくべてましたよ?
凄く手が込んでるからこそ、こういうお食事は美味しいのですよね?

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こちらのお母さまは、にこやかにブルスケッタを作ってます。
こうして焼きたてのパンにオリーブオイルをたっぷりと塗り込みます。
あれ?ニンニクは擦り込んでないのかしら?
もう擦り込んであるのかな?それとも好みで違うからオリーブオイルだけなのかな?

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これはリコッタの鍋。
これでリコッタを作っている模様です。
あいにくしぼる所には遭遇できず、鍋のみの撮影となりました。残念!
このお祭り、「リコッタ祭り」と言う割には、リコッタはあまり目立ってなかったな・・不思議ですね?

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こちらは、かごに入れたリコッタから水気を抜いている所です。
凄くお天気がよかったので、日陰にしてありました。
これで、ホカホカのリコッタが出来るのですねえ・・・。
上に見えている木の棒はリコッタを混ぜる時に使うようです。

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順番を待つミケーレさん。
かれこれ1時間は待ったはず。
注文してから肉が焼けたりするのを待つので、全然前に進まないのです。

実はこの時、メガネは直射日光に当てられてグロッキー状態に(ええまたですね、体が弱っちいので(笑))。
それで日陰のテントで荷物を持って場所取りに目を光らせてました。もう、そんなのばっかり!

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チコーリアをよそってくれてます。
沢山入れてね?お姉さん!!

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はい!出来ましたよ!出来ましたよ!!
いよいよ郷土料理の登場です!(笑)
左はペンネアラビアータ。
真ん中の野菜はチコーリアというすこし苦みのある野菜。でもこくがあって美味いのです。
そして右はみてそのままのお肉なのです。

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どどーん!と
ビステッカ・ディ・マイヤーレ(豚のステーキ。もちろん骨付き)なのです。
うわっ!分厚くって美味しそうっ!!
あのおじさん達が、丹誠込めて炭火で焼いてたのですよ?
しかも焼きたてほやほやなのです。

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こちら、ファジョーリ(豆)とサルシッチャ(生ソーセージ)のトマトソース煮込み。
あちちちっ!
こちらも、アツアツのを頂けました。

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中には、こんなものが・・・。
何だと思います?
これ、豚の脂身なんです〜!!
このこってりとした味わいが、全て豆に吸収されて・・・何とも言えない味わいに。
脂身が得意な方にはおすすめ料理なのです。うん。
中に入っていたサルシッチャもいいお味でした。

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おじさま達が、汗をかきかき焼いてくれたブルスケッタです。
焼きたてのに、オリーブオイルがたっぷりまぶしてあるので
カリッカリしてて、香ばしくって、ふふふふふっ。

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これはなにかな?なにかな?
今までに見た事が無い感じの食べ物ですよ?
このお肉は????

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拡大すると・・・。
たっぷりのリコッタチーズに、羊の煮込み肉なのです。
羊のうまみがたっぷりとしみ出した煮汁にはトスカーナパンが浸してあります。
友が、「私はこれだけのために来たのっ!」と豪語するほど食べたかった品だそうです。
羊肉の臭さを知るメガネとしては「えええっ!」と驚いたのですが、
恐る恐るお味見をさせてもらうと・・
「あれっ?意外と美味しい?ねえねえ、美味しいよ?」
てことで、羊の臭さが全く無く、あっさりと頂けました。さすが本場。上手に調理してあるのですね。
友としてはちょっと物足りないようでしたが、メガネにはちょうど良い味加減なのでした(笑)。

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こちら、手作りワイン。
あれ?でも見るからに色が薄くないですか???
「手作りだとね、たまにこういう事があるみたいなの」
と、友。
なるほどねえ。お味見させて頂いたら、ホントに薄かった。

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これは、よくあるビンはそれだけど中身は違うというヤツです。
この中に手作りワインが入ってました。
でもこの後友が買った白ワインは、ホントにこのラベルの品。
そして味わい深くて美味しかった・・・。
この白ワインはお勧めです!(白の方は手作りじゃないということらしいです)

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しばらくお食事を楽しみながら(2時間ぐらいかな?)のんびりしていると、
なにやら楽団が演奏を始めましたよ?
地元の子供達によるブラスバンドみたいです。
なんかお祭り気分が盛り上がってきましたねえ!

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空は青いし、空気はきれいだし、お腹は満タンで気分上々!
そんなゆったりとした時間を過ごしたメガネキョウダイなのでした。
ふはあ、来て良かった・・・。

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帰りは牛さんに見送られながら、またものんびり歩いてお家まで戻ったメガネキョウダイなのでした。
フェスタの一日は、そんな風に過ぎて行ったのです。

余談ですが・・・。
あの洗面器程あったリコッタチーズ、どうなったと思います?
その日の朝と、軽い夕食に4人でつついて完食!!(笑)
日本では考えられないですよね?
でもほんとに皆でパンに塗って美味い美味いと食べちゃいました。
さすが出来立てのリコッタは違いますね?

これ以降、メガネがリコッタにはまってしまったのは別のお話。


あああああっ!!し、しまった!!
今回の旅はミケーレさんの作品の展示を目的としていたのにっ!!
ミケーレさんの作品を撮る事をすっかり忘れてしまっていたメガネ。
ご、ごめんなさい!ミケーレさん!貴方の素敵な彫刻をメガネは一品も撮影してませんでした!!
こ、これは内緒で、内緒でお願いいたしますっ・・・・。
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「モー・・・・馬鹿だもー、メガネって・・・」
「モー」

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コメント

そうです、青空の下、手作りの品々を楽しみ、野外の焼き肉でお腹を満たし、地のワインを飲み昼から酔っぱらい、そこでじゃーんと地元のブラスバンドが登場!お、あのクラリネットのこ可愛いな〜!なんて思いつつ、へたくそな演奏でも楽しく聴く、つーのがイタリアの田舎の正しいフェスタです。

始めまして。リコッタフェスタほのぼのした感じでいいですね!リコッタもおいしそうだし。湯気でてるのを食べた事無いです。是非食べたい。この街自体とても落ち着いていて良い感じですね。猫も沢山居るみたいだし♪車がないと行くまでがかなか大変そうだけど。
ミケーレさんの作品見たかった!またの機会を楽しみにしています。

usaさん、こんばんは。
先に掲示板の方を見ていたので、こちらの書き込みに気付いていなかったメガネです。ごめんなさい!
メガネのブログ、何故か不具合で書き込みをしても「エラー」表示が出てしまうんです。でも書き込み自体はちゃんと後から反映されますので、次回書き込みの際は「エラー」が出ても気にしないで下さいね?
一度書き込みして頂ければ、数分後にはちゃんと反映されてますから、大丈夫なのですよ?
紛らわしくて、本当にごめんなさい!
もちろん、掲示板へ直接書き込んで下さってもOKですので、お好きな方にどぞ!

そうですね、バルバラーノは車が無いとちょっと行けないかもですね?
でもローマからならバスで行けるのかもしれません。
猫が好きな方にはおすすめの街でしたよ?
どの小道にも猫の姿があって、メガネ感激しちゃいました。ふふふ。
高所恐怖症で無ければ、素敵な景色も楽しめますし、もちろん、ダニ渓谷だって、素敵ですからね?(笑)
もし足を伸ばす機会があれば、是非一度訪れてみては?と思える街なのです。

青木さん、こんばんは〜。
田舎の正しいフェスタ、体験してきちゃいましたっ!(笑)
「お昼からのワイン」はこちらでは本当に当たり前なのですよね?そして、もちろんその直後の運転も(笑)。
お天気がいい日に、外で美味しいごはんをお腹いっぱいたらふく食べて、「ふうっ」と一息つくと、生きているな〜って幸せをじーんって感じる事ができるのですよね?
これぞ、イタリア!イタリア万歳!
のメガネキョウダイなのでした。ふふふ。

こんばんは~!フェスタのどかでいいですね。
郷土料理も(お腹グー)、みなさんの手作りの作品も素敵です。(ミケーレさんのおばさまの赤い猫ちゃんの編み物すごくかわいいです。)
読んでいて私も幸せを感じました!

ミンキーさん、
こんばんは!
なんだかローマに行ったりなんだりで、チェックをちゃんとしてなくてお返事がこんなに遅くなってしまってごめんなさい!!
フェスタ、楽しかったですよ〜?
こういったフェスタはメガネも初めてだったので、とっても楽しめちゃいました。ふふふ。
赤い猫ちゃんの編み物、メガネも気に入ったのですが、1枚プレゼントにと別のものを頂いてしまったので買わなかったのです。う〜ん、買えばよかったかなあ?
読んで幸せを感じて頂けて、とっても嬉しいメガネなのでした。

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