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2006年06月21日

OSTERIA IL GRATTACIELO

つまり直訳すると「摩天楼」。

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ここは、シエナ在住なら知る人ぞ知る「男達の台所」。
日本で言うなら、う〜ん・・ガード下の赤提灯かな?
土木作業系のかなり危なげな雰囲気を漂わせてるオヤジさん達のたまり場で、お昼時ともなると小さな店内はたっぷりのワインを注いだコップを片手に、赤ら顔をしたおっちゃん達が「がははははっ!」と笑い合う姿で賑わってます。
実はこのお店、6年前に語学学校の友に教えてもらったのですが、
それを聞いた学校の先生に
「摩天楼ですって!私は絶対に行かないわ!だって、危険な場所だもの!だから貴方達はペリコローゾ(危ない)なのよ!!」
と言われてしまったメガネなのです。
いや、だって、美味しかったし・・・そんなあからさまに危険人物扱いしなくても・・・(笑)。

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ね?ほんのり危ない雰囲気が漂ってませんか?
場所もシエナのメイン通りから一本奥に入った「Via dei Termini」と交差する「Via dei Pontani」のアーチ下。
ここは、シエナの町中では比較的人通りが少ないヴィアだったりします。
メガネの住んでいるサンタカテリーナからは目と鼻の先で、ふうふう坂道を上れば着いちゃいます。
おっちゃん達で賑わっている時間は、入るのにかなりな勇気が必要。
シエナにしては珍しく、じろじろ見られて「おい!日本人だぞ!」とからかいの声が上がりますからね?
女の子一人では難しいかもしれませんが、メガネも二人でびくびくしながら入っているので多分大丈夫!

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店内はこんな感じ。
本来なら、ここにオヤジさん達が列をなしてごった返してるのですが・・・。
さすがにカメラを向ける勇気がないメガネなのでした。

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でもですねえ、怖くてもこのお店に入りたくなるのが・・・このお料理なのですよね?
ふふふ、美味しそうでしょ?
こちら、粉ふきいものオリーブオイルがけプレッツェーモロ和え、タマネギのローストの酢漬け、ファッロ(スペルト小麦)のインサラータ風オリーブオイル和え、そしてローストビーフ。
自分の好きなおかずを好きなだけお皿に盛ってもらうシステムなのです。

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お店に入ると、まず「何飲むの?」と聞かれるので、「お水」か「ビーノ」を頼みます。
そして順番が回ってくると、お店のお兄ちゃんが「どれ食べるの?」と聞いて来るので、
ショーケースの中の品々を指差して注文します。
メガネの場合「ウンポディ クエスト(これを少し)」という感じで頼んで行きます。
無理にイタリア語で言おうとするとお兄ちゃんも混乱するので、指差し確認が一番ベターなのです。

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本日は4品載せてもらいましたが、人により量も数も変わります。
料金体系はよく分かりません(笑)。
パンとおかずとお水を合わせて一人8ユーロぐらいかな?

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パンだって、どっかりと出てきますよ?

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ウインドウに入っているおかずはどれもこれも美味しそうなものばかり。
日ごとに取り揃えがかわるのは、毎日通うオヤジさんたちのため。
とりあえず、ここのイモが気に入っているメガネ。来ると必ず頼んでしまいます(笑)。

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こちらは、前回入った時に注文した品。
手前はバカラのトマト煮。
新鮮な生魚が手に入りにくいシエナでは塩漬けのバカラ(タラ)は定番の料理です。

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こちらは、手前がアッチューゲ。すんごくしょっぱいのです(笑)。
そして、茄子の薄切りを入れた卵焼き。
このおかずに、パンを沢山食べればもうお腹いっぱいなのです。

お野菜もちゃんと摂れるし、すぐに食べられるし、ご飯を作るのがめんどくさいけど、リストランテまで行くのもなあ・・という時に便利なお店なのでした。
シエナのおいでの際は是非足を踏み入れてみて欲しいお店なのです(ただし、勇気が必要ですけども(笑))。
美味しい品にたどり着くまでにはある程度の障害があった方が、より価値が上がる気がしますよね?
そんなお店なのでした。

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