メガネキョウダイ、つぶやく

最近、ちょっと困った事が起きている。
それはつまり、メガネの大事なトイレットペーパーの減りが異常に早いのだ。

いやいや、笑い事ではない。
イタリアでの貧乏生活ではトイレットペーパーも大事な必需品。紙だって安くはないのだ。
たかがトイレットペーパー、されどトイレットペーパーなのである。

我がアパルタメントは総勢６人。
その人数をして２つのバーニョを共有しているのだから、多少使ったり、使われたりというのは仕方が無いと思う。
もちろん、めがねだってそんなにケチな事は言わないつもりだ。
が、しかし、１日に一巻きのトイレットペーパーが無くなるのは如何なものか？
フィレンツェから帰って、その減り具合に拍車がかかった気がするのは絶対に気のせいではないはずだ。
なにしろ今朝新しいトイレットペーパーをしぶしぶトイレに置きに行ったのに、さっきトイレに入ったら「紙がない」どころか、一巻き丸ごとあの真ん中の筒の部分まで綺麗さっぱり姿を消していたのだから。

「誰！メガネの大事なトイレットペーパーを勝手に（しかも大量に）盗んでるのはっ！！」

なんて、ついつい廊下で叫んでしまった（もちろん、日本語で）。
だいたいメガネ達以外みんな男の子のくせに、こんなに紙を使うだなんておかしいのだ！絶対に！
ハッ！もしかしたら女の子が交じっているのか？
も、もしかしてホリ君のお兄ちゃんは実は女の子だったのか？？？
なんて、あまりの腹立ちにおかしな仮説まで立ててしまう始末なのだ。

とにもかくにも、これほど消費が早くては買ったばかりの１２ロールがすぐに終ってしまう事間違い無しだ。
それにはさすがに悠長に構えていられないメガネ。
結局、新しいトイレットペーパーを設置するのを諦め「使う時だけ持って行く」というかなり面倒くさく、且つみみっちい対策をとる事にした。
「緊急時に忘れたらどうするんだ？！」とは思うものの背に腹は代えられないメガネキョウダイなのである。
嗚呼、自分でも悲しくなるほど、なんてケチ臭いのだろうか。
もちろん「我々の大切なトイレットペーパーを無断盗用しているのは誰だ！」なんて事、恥ずかしくて聞けないメガネキョウダイである。
・・・だって、女の子だもん。

ほんとにまったく！誰！メガネの大事なトイレットペーパーを勝手に盗んでいるのは！！

って、こやつかっ！！（笑）