さあ、帰りましょ? 6
またしても、明けて翌朝。
結局昨夜は、お家でのんびりとリコッタなんかを食べて過ごしたメガネ達。
バルバラーノでのフェスタも終えたし、さて帰りますか?という事に。
とりあえず、午前中はバルバラーノで細々した所用があるというミケーレさんを待って、メガネキョウダイ達はお家で帰り支度です。
そんなゆったりとした時間の中、チィビィの散歩がてらメントゥッチャを採りにアパルタメント近く(というか目の前なのだけど)の野原まで。
「アタシ?アタシの事?行きますか?行きますか?行っちゃいますか??ハッハッハッ!」
そして、黙々とメントゥッチャを探す友と相棒。
メントゥッチャとは、「mentucca」というメグサハッカの事。
そんなに強い香りではないのだけれど、葉っぱに鼻を近づけるとほのかにハッカの香りが・・・。
お料理にも使えるので沢山採って帰ろうと張り切る二人。
え?メガネ?メガネは・・・
「大丈夫だって!ここの野原にはダニは居ないってさっきおじさん言ってたからっ!」
という友の言葉にすら
「でもその根拠は?本当に居ないって誰が確かめたの?このだだっ広い野原で?」
なんて一応野原には入ったものの、
メントゥッチャを楽しく探す程には深く入り込めなかったのでございます。
嗚呼、なんて哀れなメガネなのでしょう!(笑)
チィ〜ビィは喜び、庭駆け回り〜
メ〜ガネ(zeccaが)怖くて丸くなる〜っ。
良いよね、ダニに食らいつかれてもへっちゃらなチィビィは・・・。
ほらほら、こんな感じで、若い芽のところを摘んで行くのですよ?
野原のそこここで、簡単に発見できるんです。
しかもこの野原、もっと奥の線路予定地まで歩いて行くと、野生のアスパラガスが採れるそうなのです!凄い!
実際に同じアパルタメントに住んでいるおばあちゃんが、手にがっしりと10本ぐらいの色の濃いいの持ってましたもん。お昼のオカズにするんですって。
いいですねえ、自然菜園ですよ?欲しいだけ欲しいモノを摘んでくる・・・なんて素敵なの!
よしよし、よく採れました。
これは冷凍庫に入れて保存が利くので便利だそうです。
頑張ったね?相棒よ!(笑)
そんな感じで、和やかな時を過ごした我々。
まもなく、ミケーレさんがご帰還し、いよいよ帰路へ・・・。
でもねミケーレ号に限っては、帰りもすんなり戻る訳が無いのですよ!これがまた(笑)。
さてさて、お次は何が待っているのかな?ふふふ。
さて、ミケーレ号の旅の始まり。
まずはこんな場所に到着!
バルバラーノ・ロマーノの街を出てから30分ぐらいかな?
そんな森の中に突如現れた工場。なにこれ?なにここ??
バタン!と車から降りると、ふうわり漂う香ばしい良い香り・・・。
しかもこの香り、工場らしき建物から強烈に漂ってくるではありませんか!
「こ、この香りは確か・・・」
とかなんとか考えつつ、先を急ぐミケーレさんに続いたメガネキョウダイ。
建物の中に入ると・・・。
ん?これは即売所??
工場の中に簡易的に作られたちいさなお店がありました。
そう、ここは友の好物であるナッツ類の一つ、nocciola(ノッチョラ・つまりハシバミの実)の工場だったのです。
だから、こんなに素敵に香ばしい香りが漂っていたのですね。
イタリアでノッチョラと言えば、Nutella(ヌテッラ)ですよね?
(イタリアでは定番のハシバミの実のクリームの事です。チョコレートみたいで甘くてとっても美味しいのですよ?イタリア上陸以来、消費量が既に3瓶目に突入している事は内緒のお話。ええもう異常なのです(笑))
目を閉じると・・・まるでメガネがヌテッラにねっとりと包まれているような幸せな感覚になれるのでした。
この工場で、ノッチョラの出来立てほやほやローストを買うのが目的だったミケーレさん達。
早速,お目当てのノッチョラを購入です。
そんな様子を「へえ〜〜!!」と眺めていたメガネ、ふと奥に目をやると工場らしき風景が・・。
こ、これは呼ばれてる?
この工場に呼ばれてるわっ・・と中に吸い込まれて行くメガネ。
友のはからいで、工場内の写真を撮らせてもらえる事に・・素敵!
実はこの工場に入る前
「ここは、そんなに楽しい所じゃないよ?お買い物するだけだし、撮影する所なんて無いよ?」
なんて友に言われていたのですが・・・。
嬉しい誤算。
ワクワクしてきましたねえ?
てことで、即席社会見学ツアーの始まり始まり〜。
まずは、おじさんがフォークリフトでハシバミの実の皮を剥いたものをブロロロロッと運んできました。
それをおもむろにかごの中にどさ〜っと入れ込んでます。
そうそう!
撮影に夢中になっていたメガネ、実はこの車に轢かれそうになったんですよ?
ふう、危なかった。
はい、こんな感じで山盛りてんこ盛りです。
そしたらそれをまたリフトで運んで・・
はい、セット完了!
これで、今度は右側にある機械にガガガガガッとノッチョラ達を送り込む訳です。
そうすると、筒の部分を通る間に、ノッチョラ達はこんがりきつね色に焼き上がるという寸法です。
強力な火力により、一瞬でローストされる訳なのですね?
はい、こんな感じで程よくロースとされたノッチョラがパチンコ玉のように、ジャンジャンバリバリでてきます。
ジャンジャンバリバリ、ジャンジャンバリバリ。
それにつけても、なんて素敵な匂いなの・・・。ふう。
さあ出来ました!
ローストノッチョラの山盛りです!(笑)
おじさんつまんで食べてました。美味しいみたい・・。
そしたら今度はこの機械を通して、甘皮を剥くんですって。
ほらほら、沢山飛び出て来てますよ?
これで、ノッチョラのローストは出来上がり!
はいはい、皮は一気にこっちにね。
なかなか効率的に出来てますよ?
お次はこの機械を通して実を砕いてペーストにして行くそうです。
右側のから入ってグウウッと筒を通って、最後には粉砕器みたいなのにかけて・・という感じなのかな?
温度計もついていたので圧力なんかもかけてたのかも。
ん〜、どうやってペーストになっているか肝心な部分は謎です。
とにかく砕いて砕いてドロドロにして行く訳なのです。
おっ!出て来た出て来た。
トロットロのペーストの出来上がりです!
この状態では、ただのペーストですから食べてもあんまり美味しくないそうです。
これに、お砂糖やクリームをたっぷりと混ぜ込むと、あのヌテッラになる訳なのです。
だからヌテッラは糖分たっぷりなのですね?ふふふ。
そうして出来上がったノッチョラペーストは、こんな銀色の缶に詰められて、
ヌテッラ等の工場や、お菓子工場に送られて行くのだそうです。凄いですねえ。
もう!凄く楽しいじゃないですか!友よ!(笑)
それから、少し砕いたものや、ローストしただけのものはこんな感じで販売されて行くそうです。
5キロ入りのお米ぐらいの大きさの袋なのです。
もっと小さな袋で個人向けにも販売してます(それを今回買ったのですね)。
ちなみに砕いたノッチョラは・・・
こんな品々に使われるそうですよ?
きゃ〜〜っ!素敵!
アイスクリームのナッツなんて!
ヌテッラといい、アイスといい、美味しそうなものばかりに使われてて、ますます気に入ってしまったメガネなのです。
そうして突然の社会見学ツアーは終了。
友の予想に反して、かなりな満足度を示したメガネキョウダイなのでした。
はあ、それにつけてもこの香り・・・。
ノッチョラの味って、これまたやめられないとまらない美味さなのですよね?
メガネ、毎日マチネにたっぷり塗って食べてますから、かなりヤバいのです実は(笑)。
それなのに、直売のノッチョラのペーストも買っちゃいました!ふふふふふっ。
美味しいと良いなあ・・・。
ノッチョラ工場を後にしてすぐ、
ミケーレさんのおじさんとおばさん宅へ
オリーブオイルをいただきに伺いました(そして肝心のオリーブオイルの写真摂り忘れためがねです)。
大きなワイン瓶にたっぷり入ってました。
「時間があればオリーブ畑をみせたのに・・」
とおじさん。本当に残念でした!もう!ミケーレさんが遅いからだよ?(笑)
そしてミケーレ号は、はまたしても山奥へ・・・
今度は何処へ??
と思ったら・・・
なんだ・・・・エトルースキだよ!
てことで、ミケーレさんご自慢のエトルースキの遺跡へ。ええもう強制的に(笑)
でもね、入り口まで到達してみたら門が閉まってたのです!!
「なんで閉まってるんだ!」
とミケーレさん。
張り出してあった紙を読んでみると・・・
「技術的な問題からしばらく閉鎖します。再開される日はわかりません」
との事。
「これだから、イタリアは!いつ再開されるかすら書いてない!」
とかなりご立腹な様子のミケーレさんなのでした。
それを横目に見ながらガッツポーズの他3人。
そしてとにかく外に出られて嬉しいチィビィなのでした。
そんなわけで、未練たっぷりのミケーレさんが閉まっている遺跡にしつこく留まった際パシャリと撮った写真でもどうぞ。
素敵ですねえ、エトルースキ!
あのダニの渓谷で見た、昔のセメントも使われてましたよ?勉強になりました!
ええホントに!ええ、ホントに!ふふふふふっ。
さてさて、旅は続くよどこまでも〜
って!まだ終わらないの?!もう書くの疲れたよ〜。
そんなこんなで次回が旅の最終章!
疲れた体を癒すのは、やっぱり・・・・
コメント
メンツッチャ?スペアミントみたいに見える。ミント系のハーブなのね。
ヌテッラ?ピーナッツクリームみたいなもの?・・・・・デブになる・・・・・・・・・
Posted by: あねメガネ | 2006年05月23日 20:22
あねメガネさん、こんばんは!
メンツッチャではなく、メントゥッチャなのです(笑)。
スペアミントみたいですが、香りはもっと「ほのか」なのですよ?
「ミントじゃないけど、ミントみたいなもの」という意味でメントゥッチャという(イタリア語でメンタがミントなので)名前なのかと。
手軽に採れるので、お料理には使いやすいみたいです。
ヌテッラは日本でも売っていますが(多分カルディにもあるはずです)、その通りでピーナッツクリームのノッチョラ版のようなものです。でも、もっと食べやすいというかチョコレートに近い甘いクリームかな。
そうですね、太ります!(笑)
でももう3瓶目のメガネ。驚異的な消費量で自分たちでも恐ろしいのです。ふふふふふ。
Posted by: meganekyoudai | 2006年05月24日 07:17