イル トレーノ ナトゥーラ
てことで、カステッリーナ・イン・キャンティに辛くも行けなかったメガネ。
午後の予定がすっぽりと抜けてしまったので、さてどうしたものかと考えて・・・
こんなものに乗ってきちゃいました!
「il Treno Natura nelle Terre di Siena」
「シエナの大地の自然列車」とでも申しましょうか?
こんなちょっと古びた鉄道に乗って、シエナのスタツィオーネ(駅)からMonte ANtico(モンテ・アンティーコ)、Buonconventoを経由して帰ってくる、シエナ南部を巡る観光列車の旅はいかがでしょうか?
ごらんのように、車体も1950年代のものを使っているのだそうですよ?
ね?見るからに古いというか、ボロいというか、味がある列車ですよね?ふふ。
4月から12月までの週末しか運行しないというこの列車。
実はシエナに上陸した当初からその情報を入手していたメガネ。
一度は乗ってみたいなあ・・と思いつつ、ついつい忙しさに忘れてしまっていたのですが・・・。
今日がたまたま日曜日だったことで、突然「あっ!」っと閃いたメガネ。
お昼にインフォルマッツィオーネを訪ねたついでで
「どうやって予約すれば良いのですか?」
と聞いてみたのでした。
インフォルマッツィオーネのお姉さん曰く、「これはね、予約は要らないのよ?」だそうで、
そのまま運行予定時刻を見計らって駅に行ってみたメガネなのです。
とりあえず切符売り場で「このトレーノの切符が欲しいのですが・・」と尋ねると、
「ここでは買えないから、列車の中で買ってね?」との説明を受けたメガネ。
そうなのです。この「イル トレーノ ナトゥーラ」は観光列車のくせに予約も必要なく(ってお姉さんが断言してましたもん)、そのまま列車に乗りこみ車内で切符を買うというシステムなのですね。
イタリアらしいというかなんというか、不思議なシステムなのです。はい。
さて、その辺をうろついている駅員さんを捕まえて、列車の確認を済ませたメガネ。
これこれ、この列車みたい。
予想外に高い車体によっこらせっ、と足をひっかけ「よじ上る」感じで乗り込みます。
手力と足力が強くないといけませんよ?
中に入ると、う〜〜ん、見るからに古ぼけた感じ。
しかも歩くとギイギイ音が鳴るのです。
とりあえず、席に座ってまわりをキョロキョロ。
車内は、想像以上にガラガラなのです。
巨大なバズーカー砲のような望遠レンズを携えたドイツ人らしき鉄道マニアの4人組と、観光目的のアジア系の男の子の二人組、その他のお客さんは我々のみなのでした。
「本当にこの列車で間違いないのかな・・」と不安になり始めた頃、
出発予定時刻の3時45分少し過ぎ、ガタン!という音とともに何の前触れも無く走り始めるガタピシ列車。
さあ、トスカーナを巡る旅の始まりなのです。
列車が走り始めてしばらくすると、駅員さんがヨタヨタッとやって来て切符を切ってくれました。
カメラを向けると満面の笑みなのです。
値段は一人10ユーロ。
もう少し高いと思っていたので驚いたメガネ。
普段はやっぱりもう少し高いそうなのですが、今回は何故か安いのだそう。得しちゃったな。
多分、普通に料金を支払うと一人15ユーロになるはずです。
錆び付いた窓を、上から下にギギギギギーッと引き下ろすと、
顔を窓からひょっこり出して風に髪をなびかせながら外を眺めます。
そこにはトスカーナの素敵な景色が待ち構えているのです。
しばし、トスカーナの絵はがきのような風景を楽しんだメガネ。
この干し草が丸く巻いてあるのって可愛らしいですよね?
観光列車ですからね、ちゃあんと、運転席も見学させてもらえます。
途中停車駅では、小さな子供達が運転席に登って大はしゃぎでしたよ?
こんな狭い所で運転するなんて大変そうです。
この黄色いお花が綺麗でした。
走っている先のそここで見る事が出来ました。きっと今の時期だけなんだろうな・・・。
途中、いくつかの駅も通過します。
どの駅も程よく古びていて旅情を誘ってくれるのです。ふふふ。
この路線のため廃線区間も復活させたということで、そこかしこに古びた建物があったり、小さな小さなれんが造りのトンネルがあったりと、あちらこちらに目を奪われてしまいます。
そうそう、途中駅ではこんなものも見られます。
これ、何だかわかりますか?
ナトゥーラの列車は、たまに蒸気機関車も走るそうなのですが、これはの機関車に給水するための給水塔なのです。
蒸気で走る機関車は水を補給しながら運転して行くのですね。
こんな、トスカーナの大地を列車とともに旅するのも楽しいものなのです。
これはメガネおすすめの観光列車。凄く気に入っちゃいました。
4月から12月の間にシエナを訪れられた方に、是非乗って頂きたいなと思いました。
特に、車でトスカーナを巡った事が無い方は、圧倒される事間違い無しだと思いますよ?
列車の走るスピードは顔を出して外を覗いたり写真を撮ったりできるようとってもノンビリですし、見所を駅員さんがいちいち教えてくれたりもします。
それに、特に景色が素晴しい場所では、しばらく停車もしてくれます。
メガネが気に入ったのは、ここ、渓谷にかかる高い高い橋の上で停車してくれた
「viadotto del Bagno di Montalceto」
ですね。
この景色を見るためだけにもう一度行っても良いぐらい。
(ちなみに、クリックするともう少し大きな画像が見られます)
運行期間は4月から12月。
運航日は月によって変わるそうですが、基本的に日曜日です。
2006年度は
6月は 11日 25日
7月は 30日のみ
8月は 毎週日曜日
9月は 15日 22日 29日
10月は 8日 31日
だそうです。
もちろん、イタリアの事ですから確実という事はありませんので、事前確認は必ずして下さいね?
運行時間は
朝 8時30分〜
昼 11時15分〜
夕方 15時45分〜
となっています。所要時間は3時間程。
ちなみに、行き帰り違うコースを希望の方はお昼の便を。
メガネの乗った夕方の便は、行きも帰りも同じコースを辿って帰ります。
でも、メガネ的おすすめとしては行きも帰りも同じコースかな。
こちらの方が見るべき素敵な景色が多いですから、絶対に満足できると思います。
ちなみに、この夕方のコースでは折り返し地点まで到着すると、帰りは「普通列車で別のルートを通って帰る」事が出来ます。
メガネは係のお姉さんに説明されるがまま、この普通列車に乗ってしまったのですが・・・これは大きな間違いでした。行きののんびりした雰囲気から一転。ただ列車に乗っているだけというつまらないものになってしまいました。
ギイギイガタガタ揺られながら、窓を全開にして走るのがやっぱり楽しいのです。
せっかくナトゥーラの古びた列車に乗る切符を買ったのですから、行きも帰りもこの列車に乗ってるべきだったと普通列車に乗った後で後悔したメガネ。
ですから、次回乗る機会があれば、絶対にこの列車から降りないぞ、と心に誓ったのでした。
みなさんも、トスカーナの丘陵地帯をのんびり眺めつつ古びた列車とともに旅してみませんか?
コメント
すごーい!いい景色!
エルフとか、ドワーフとか、ホビットとか、魔法使いとか、翼竜とか、なぜか赤毛のアンとか、私の好きないろんな物がいたりするとうれしい!
Posted by: あねメガネ | 2006年06月05日 23:07
めがねさん、この写真全部絵はがきにしてセットで売って!
Posted by: 食べ物長者 | 2006年06月06日 00:22
あねメガネさん
こんにちは。ふふふふふっ。
すごく素敵な景色でしたよ?
レトロな列車に乗って、3時間ばかりの旅。
しばし物語の中にいる気分を満喫できます。ドワーフ・ホビット・魔法使いいっぱい居そうですね。
でも、イタリアではそういう物語の生き物の話をあまり耳にしないのは何故なのでしょうか?(笑)
Posted by: meganekyoudai | 2006年06月06日 22:25
青木さん
こんにちは!
こんな画像でよければ、日本に帰ったらプリントアウトしてお送りしますよ?(笑)
もっとお天気が快晴ならより良い画像になったと思うのですけども・・
相棒が水彩にするかもしれないですが、それは少々時間がかかるだろうなあ・・
Posted by: meganekyoudai | 2006年06月06日 22:30
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Posted by: soccerbro35 | 2008年04月07日 03:48
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Posted by: Adam Snider | 2008年04月09日 19:23