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2006年05月02日

眠れない夜。

さてさて、昨日、やっとこさっとこお引っ越しを完了させたメガネなのですが・・・・・・・。

夜、まだ同居人のイタリア人達が帰って来てない間に夕飯を終わらせ、なにげにお引っ越し祝いのワインを開けて乾杯したメガネ。
ワイン2杯と引っ越しの疲れのため相棒は即刻夢の中へ・・・。

メガネはと言えば、帰って来た同居人、バルバラさんの後にシャワーを借りることに。
そう、そこから悲劇は始まるのです。ふふふふふっ。

今日はなんだかひどく気温が下がったようで、疲れた体は寒さに冷えきった状態。
これをお風呂で解凍しないと、とても眠れそうもありません。
ほんのしばらくあったか〜いお湯を楽しんでいたメガネ、
と・・・
「ん?な、なんかお湯がぬるくなったかな?」
と感じた直後、冷水が・・・・
「ひゃ〜〜〜!!つ、冷たい!!」

そう、今度のお家はイタリアでは定番の「ためたお水をゆっくり沸かして使う、貯水タイプの湯沸かし器」だったのですね。
だから、メガネの前にシャワーを浴びたバルバラさんがお湯をほとんど使い切ってしまっていたため、メガネの分はホンのチョビットしか残っていなかったという訳なのです。マンマミーア!!
多少警戒はしていたものの、「お風呂借ります」と言った際も、同居人さんは「チェルト!(もちろん)」以外何も言わなかったので、「大丈夫なのかな・・」と油断してしまったメガネ。
ふふふっ、甘かったのですね・・・。

その後、どれだけ待っても水しか出てこないシャワー。
ブルブル震えるメガネ。
ぶるぶるぶる。
こうして、ヌクヌクにあったまるはずが、カチンコチンに冷えきった冷凍メガネの出来上がり!となったのです。
この悲しみを誰かにぶちまけたくても、妖精である相棒はスヤスヤと夢の中。
まんじりともしない気分のまま、もそもそベットに横たわったメガネなのでした。
体も心も疲れきったから、もう眠ろう・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・。
「さ、寒い・・」
「もうっ!!寒すぎるんですけどっ!!!」
不幸なとこに、今朝ベットを見て感じた予感も見事的中!
いつになく冷え込んだメーデーの夜、タダでさえも震える体を、ペラッペラの毛布らしきかけ布にくるまってなんとか暖をとろうとするメガネ、なのですが..

「そんなんっ、あったまるかっ!!」てなもんです(笑)。

なんでこちらの人って掛け布団がこんな薄っぺらくても平気なんですか?まったく!
一応冬のシエナの必需品であるボルサ・ディ・アクアカルダ(いわゆる湯たんぽです)を抱えてはいたものの、それすら外気の寒さで急激に冷たくなっていくではありませんか!
がたがたと震える体を抱えつつ、
「も、もう嫌だ!寒いのだけは嫌!なんで5月になったのにこんなに寒いの!!」
と心の中で文句を吐きまくったメガネ。
悲しいかな、どれだけ文句を積み上げようとも寒さは一向に緩んでくれないのでした。

そうして寒さにうち震えるメガネの身にさらなる不幸が・・・

それは夜の10時過ぎから始まったのです・・・。
ガチャ、バタン!
「??」
ガチャ、バタン!「・・チャ〜オ!!」
「チャオチャオ!」ガチャガチャバタン。

「んん???」

ざわざわ・・・カチャカチャカチャカチャ
ギギギギギギギギ〜、ガタンガタン!
ワハハハハハハ!!
ドタンバタン!!

「な、なになになになに!!」

なにやら天井から怪音がっ・・・。
すぐに止むのかと思いきや、
ギギギギギギギギ〜、ギギギギギギギギ〜、
ギャハハハハハハハハッ!!!
ガタン!バタン!!
ガチャ!!バタンバタン!!ガヤガヤガヤ・・・。
「なんなのなんなのなんなの?」
怪音は止むどころか、さらに大きく煩くなって行くではありませんか!
OH!!Dio!!Dio!!!
どうやらメガネのちょうど真上の(ええ、本当に頭の上の)部屋でパーティーかなんかが開催されている模様なのです!
ここは石造りのアパルタメント、声は響くわ、椅子をひく音なんてまさに黒板を爪で引っ掻いたような耳障りさなのですよ、マンマミーア!!
それが、延々、そう延々と続けられたのでございます・・・。

このアパルタメントをマンマが紹介する時に彼女は言いました。
「あの部屋はとおっても静かなのよ?あそこに住んでいる女の子二人は頭が良くてとおっても静かなの。そう!とお〜〜〜っても静か!な・の・よ!!」
と。
ええ、確かに彼女達は今のところとお〜〜〜っても静かですよ、ええ確かに。
でもね、でもね、頭の上がこんなに煩いなんて聞いてないんですけど!?
マンマ!どうなのですか、マンマ!!
声だけならまだ我慢が出来るけど、あの黒板を引っ掻いたギリギリ音だけは我慢なりません!!うううっ。
こうして、この真上の階のどんちゃん騒ぎは夜中までヒートアップしつつ続けられたのでした・・。
ふふふふふっ。

哀れメガネは、寒さに打ち震え、煩さに耳を塞ぎ、まったくもって眠れない夜を過ごす事になったのでございます。
これが、メガネのお引っ越し最初の夜の出来事。

ちなみに、この地区は「アクア・カルダ」と呼ばれているのだそう。
全然あったかくないのに!冷たい水しか出ないのに!そんな名前を付けるな!と思うばかりのメガネなのでした。

おしまい。


この一ヶ月のイタリア生活で新たにメガネが覚えた言葉
「casino(カジーノ)」
訳:大騒ぎ・混乱

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コメント

Che casino! 一難去ってまた2難?!

青木さん、こんばんは〜。
ふふふふふっ。
メガネの前にはトラブルあり!
という格言が出来てしまう程、色々あるのですよ?

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