トスカーナパンの悲劇
イタリアで生活し始めて、はや・・・１ヶ月と半分ぐらい？のメガネ。
嗚呼！もうあと半分しか残っていないの！？と、ちょっぴり寂しく思う今日この頃（笑）。
そうしてイタリアでの生活にも慣れ、毎日毎日懲りもせず食べ過ぎちゃっている我々にくだされた天罰なのか！
「わっはっは！お前達！イタリアはそんなに甘くないのだぞ〜っ！！」
とでも言わんばかりに、新たな悲劇がメガネを襲うのでありました・・・。
それはいつも、むっしゃむっしゃと調子に乗って食べている時に限って起こるのです。
大好きなトスカーナパンにリコッタチーズをたっぷり載っけて、お口をあんぐり開けて、がぶりっ！とかぶりく、
メガネ、感激！の至高の瞬間！
「いてててててっ！！」
そしてお口の中にどろりと広がる鉄の味・・・（笑）。
・・・またやってしまったか・・。
メガネが愛してやまないトスカーナパン。
外はカリカリっ、中はふんわり、それをナイフでガリガリと１センチぐらいの厚さに切って頂くのが一番美味しいっ！
の、ですが・・・・
サバイバルの国イタリア、油断をすると、パンでさえも突然の凶器と化すのです。ふふふ。
外側のカリカリ部分は、本当にカリッカリで、かなりな歯力（「はぢから」と読んで下さい。念のため）でガブリ！と噛まないと噛み切れない固さなのですから、その切り口と言ったら縄文石器なみの鋭さなのですよ。うん。
可愛らしく、お上品にパクリと口に含んだり、手で小さくむしったりすれば問題無いのだろうけれど、食事時には野良犬のようにお腹をグーグー言わせているメガネですよ？
我慢できずにげんこつが入りそうな程、大きなお口を開けて「あーん！」とかぶりつくしかないじゃないですか！
そんなの「切るな」って言う方が無理な話のですって。
ええもうね、わかっちゃいるけどやめられない！なのです。
それが２日目の少し固くなり始めたパンとなったらもう、サックリですよ、サックリ。
そんなこんなで、３日に１度はどちらかが流血騒ぎのメガネキョウダイ。
学習という言葉を知らないみたいです。
そうして、一昨日未明、イタリア上陸以来最高のサックリをやらかしてしまったメガネ。
とうとうトスカーナパン禁止令が発令されてしまったのです（笑）。
で、仕方なく食べているのがコレ。
相棒御用達の（実は相棒はもっと早い時期に禁止令が出てたので（笑））、食パン！
日本ではこれが普通だったのに、食べた時のフニャリとしたあまりの心もとなさに「なんだこれは！」と驚いてしまったメガネなのでした。まるで、綿菓子みたいだ！
でもね、昨今のイタリアの若者はみんな、こんな柔らかなパンを食べているらしいですよ？
だって我が家の同居人は二人ともそうなんだもん。
せっかく美味しいパンがあるのに！もったいない！！
だから精神までふにゃふにゃになって夜中に大声で歌ったり、笑ったり、テレビをがんがんかけたり、音楽をかき鳴らしたりするんですよ！プンスカ！！
（って、同居人二人はとってもいい子達なのだけれども、二階がね・・）
とまあ、そんなわけでトスカーナパンの悲劇に見舞われてしまったメガネ。
しばらくはトスカーナパンを食べさせてあげない！の刑に服する事になるのでした。さ、寂しい・・。
そうそう、流血と言えば、もう一つ！
イタリアは空気が乾燥してるのですよね、日本よりもずっと。
だから、手とか足とかのお肌がカサカサしやすいんです。
特に手の乾燥はすごくて、本のページとかが捲れないんです！（笑）
ビニール袋とかの口が開けられないのですよ！
指の油分が抜けて、つるつる滑っちゃうんです。
coopなんかでレジから投げ出される品物を急いで袋にしまおうとするのですが・・慌てれば慌てる程、ビニール袋の口が開かないんです！
ほんと、些細な事なのですが、結構困っちゃうんですよ？
どこぞのおっちゃんみたいに、指につば付けて・・なんてしたくなる気持ちです（やりませんけども）。
あ、お話がずれましたか？
まあその乾燥でですねえ、更なる悲劇がメガネを襲ったのです！
ある晩の事、遅く訪れた暖かさのせいかなんなのか、お鼻がムズムズしたメガネ。
続いて「はくしょん！」「はくしょん！」とくしゃみを連発。
「う〜、花粉症が今頃出て来たのかしら？」と思いつつティッシュでお鼻をかんだところ・・・
「えっ！あ，赤い？？」
とまあ、イタリア製の分厚いティッシュが赤く染まっているではないですか！
「ぎゃっっ！何これっ！！」
と思わずまじまじと見入ってしまったメガネ。
「これって、なに？もしかして、鼻血！！」
そう、鼻血なのですね、もしかしなくても。
マンマミーア！
自慢じゃないけど、日本ではどれだけ鼻をかもうとも鼻血なんて出した事が無いメガネ。
何かの病気なんじゃないか？！と一瞬青くなったじゃないですか！
でもね、それ以来お鼻をかむたびに鼻血がほんのり出るのです。
で、自分でよくよく考えてみたところ、原因はどうやらこの乾燥のせいらしいのです。
日本ではしっとりしているお鼻の中も、イタリアではカサカサに。もちろん、お鼻の中をじっくり観察したわけじゃあありませんからよくわからないのだけど、でもそれ以外考えられないですもん。
そこに、イタリアの分厚くって固っいティシューが使われる訳ですからね、
切るなって言う方が無理なのです！！（笑）
とにかく、イタリアのティッシュは日本のテイッシュを5枚ぐらい重ねたぐらいに分厚くて、まるで食事中にお口をぬぐうナフキンのようなのですよね。
初めは「コレで鼻をかむの？」と思ったものですが、今回はまあ、わかっていたので「懐かしいなあ」ぐらいの気持ちだった訳ですけど。
やはり、あなどれないわ、イタリア。
皆様も、イタリアでの流血にはご注意を！
テイッシュだって、パンだって、れっきとした凶器になるのですから！気をつけて！
またしても余談ですが・・・
６年前と違ってて嬉しかった事が一つだけ！
なんと！！イタリアでもティッシュボックスなるものが販売され始めたらしいのです！
しかもクリネックス（笑）。
これは嬉しい衝撃でした！
イタリアの雑貨店UPIMにてそれを初めて目にした時には「わあああ！」と歓声を上げてしまった程。
６年前はその下に見える、四角くて分厚くって使っいにっくいファゾレッティしかなかったのに！凄い！成長したわ！イタリア！！
日本に比べれば繊細さは足りないけれど、メガネには充分なのよ！
鼻血は出るけど、でもいいの！素敵！イタリア！万歳！イタリア！！！
ちなみに、イタリア製のティッシュの中では、この「バルサモ」がおすすめです。
一番柔らかくて、しっとりしてます。
もちろん！鼻から血は出るけれど、イタリアの中では最高！だと思うメガネなのです。ふふふ。
コメント
こんにちは。初めまして。毎回楽しく拝見しています♪
去年トスカーナ州に半年ほど滞在していました。
トスカーナのパン、確かに凶器になりそうなくらい固くなりますよね。
3日も経てば本当にカチカチでため息が出るくらい。
と、そんなトスカーナパンも日本にいる今は食べられないので、羨ましいです。
これからも楽しみにしてます♪
Posted by: verde | 2006年05月21日 13:59
そうですか普通の（？）ティッシュがついにイタリアでも売られるようになりましたか。あの例の分厚いティッシュですが、あれはティッシュだと思っては行けないんです。もじどおりファッツォレッティ、つまりハンカチなのです。イタリア人は鼻をかむのはハンカチ。その布のハンカチの代わりの紙のハンカチなんですね。
Posted by: 食べ物長者 | 2006年05月21日 22:12
verdeさん、はじめましてこんばんは！
ページマスターのメガネキョウダイです。
メガネのページを楽しんで下さっているようで、とっても嬉しく思っています。頑張って書かなくちゃ！と気を引き締めるメガネなのです（笑）。
トスカーナに半年も滞在なさってたのですねえ。
トスカーナは景色も素敵ですし、雰囲気ものんびりとしていて、とっても過ごしやすい所ですよね？
ええ、もうトスカーナパンは凶器なのです！ふふふ。
食べれて２日目までなので（３日目はさすがにリボリータかアクアコッタに変身しちゃいます（笑））、毎日パン屋さんにせっせと出掛けて、半分の大きさで買って来るメガネ。
それでも毎回毎回、やってしまう訳なのです。ホントに学習という言葉を知らない我々。
ここ数日食パンの刑に服した成果でやっとお口の中も復活してきましたので、明日からはまたトスカーナパン三昧の日々になりそうです。今度はサックリいかないように用心しなくちゃ！
それではまた、気が向きましたらメガネのページをチラリと覗いてみて下さいね？
またの書き込み楽しみにしています！
Ciao!Ciao!!
Posted by: meganekyoudai | 2006年05月22日 08:29
青木さん、こんばんは！
そうなのです！！イタリアでも普通の（ほんのりなのですが（笑））ティッシュが売られるようになったのですよ！もうメガネ、大感激（「イタリア人の心にどんな変化がおこったのか！」なんて驚愕もしましたけども）なのでした！ふふふふふっ。
そうなのですよね、そうなのですよ！イタリア人は基本的にはハンカチで「ブー」って鼻をかんでまたしまうんですよね？ポケットに。
ですから、あのハンカチ代わりのファゾレッティも・・・・・・。
わかってはいるんです！わかってはいるのに、やっぱり上手に使いこなせないメガネキョウダイなのでした（笑）。
Posted by: meganekyoudai | 2006年05月22日 08:35