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2006年05月26日

やっぱしローマは混沌の街

みなさん、こんばんは。
ローマは今日も暑かった・・・。
というか、あまりの日差しにジュッって焦げるかと思ったメガネです。
こんなにシエナと違うなんて、驚いちゃいますね?
なんか顔が未だにヒリヒリしてるんですけども。日焼け止めも効果無し!の熱烈熱線攻撃なのでした。ふう。
さすが、南の力なのです。

さて,今日はローマにて6年前にシエナで一緒だったお友達と再会してきたメガネ。
もちろん我々の事ですから、色々と美味なるものも味わってきちゃいましたよ?ふふふ。
てことでそのお話を・・と思ったのですが、昨日少し書いて途中で寝てしまいアップできなかった文章があったので、そちらを先にアップロードする事にいたします。今日のお話はシエナに帰ってからになるかもです。
以下、昨日の夜中にせっせと書いたものをどぞ。
しかも、半分以上不注意で消してしまったメガネ。疲れていると何をしでかすか自分でもわかりません!

ただ今、ローマは夜中の1時。
さすが大都会、こんな時間まで窓の外ではガヤガヤと楽しげにお話ししてる声が・・・
なんて書いてたら、
突然上から「今何時だと思ってるんだ!何しゃべってんだお前らっ!!」と怒号が降って来まして、
・・・シーンとなっちゃいました?あれれ?
さよなら、ローマの喧噪よ・・・
あんな風に2階のお兄ちゃんに言えたら善いのにと思うばかりのメガネです。ふふふ。

1時間程前に、お疲れのところローマの御方にB&Bまで送って頂いたメガネ。
とりあえず、たっぷりとかいた汗をさっぱり落とすべくシャワーに飛び込み、ホッと一息。
ようやく寝る体制に入ったところなのですよ。ふう、楽しかったな・・・うん、凄く楽しかった。

さて、ローマの御方との待ち合わせ場所は、メガネのホテル最寄りのティブルティーナ駅からメトロで40分程の距離(ホテルのカッコいいお姉さん談)。
約束の時間は夜の9時で、それに間に合うよう8時頃に慌ててホテルを出発したメガネ。
目指すティブルティーナ駅は、お昼でもかなり陰鬱とした雰囲気に包まれたちょっと危なそげなところ。
しかも「夜には近寄らない方が善いよ?」なんて言われてしまう場所でもあるのです。
夜の8時と言えばまだまだ「明るい時間」ではあるけれど、それでも「遅い時間」には違いなく、しかもそれをまた「地下に降りる」というのだから、ますます恐怖はつのるのです。
メガネの腰が勝手に引けてしまっても仕方が無いってものですよね?うん。

地下鉄の駅に行くには「M」のマークのある場所から地下道をずんずん降りて行けばいいみたい。
そうそう、いつも思うのですけれど、メトロを意味するこの「M」のマークが、どうしてもマクドナルドのマークに見えて仕方ないメガネ。目にするたびに「あれ?こんなところにマクドナルドがあるのかな?」と思っちゃうんですよね。どうでもいい事なのですけども。
まあ今回もおどおどしつつも、そんなどうでもいい事を考えつつ地下へと続く階段をずんずん降りて行ったメガネなのです。

一体どんな恐怖ワールドが待っているのやら・・
と、ドキドキしながら周りを見わたしてみれば、

「あれれ?意外と綺麗かも??」

0527.001.jpg

(地下=怖い)+(ティブルテイーナ駅=怖い)=とんでもなく怖い
という脳内計算で、勝手に「怖さ」を算出していたらしいメガネ。
意外な程の構内の清潔さに(たしかに陰鬱とはしているのだけれども、そこはかとなく綺麗なのです。もちろん、「イタリアにしては」ですけれども)ほっと、息をついたのでした。

さて、地下には降りてみたものの、
どうやらこの地下道は左右に伸びている様子。さてどちらに行けば地下鉄に乗れるのやら・・・。
地図すら持ってなかったメガネ、あたりを見回しつつ野生のカンで奥の方へ。
すると、ちょうど地上のティブルティーナ駅真下に、メトロ駅らしき大きく開けた場所が目の前に。
右手には電車の入るホームもチラリと見えるので、どうやらここがB線メトロの「ティブルティーナ駅」のようです。

さて、メトロに乗るにはまず切符から。
思えばメガネがイタリアで「地下鉄」なるものに乗るのはこれが初めて(ええ驚いた事に初めてだったのです)。
よくよく考えてみれば、切符の買い方すらわからないではないですか?
この殺伐とした駅構内では、とにかく早くなんとかしなくては・・と焦るばかり。
どうしたものかとあたりを見回していると、
「ねえ、切符どこで買うんだろうねえ?」
と相棒。
うん、今それを考えていた所だよ、と思ったメガネ。
「ねえ、メトロってどうやって乗るんだろうねえ?」
とまたしても相棒。
うん、今それも今考えていた所だよ、と思ったメガネ。
しばし見つめ合う二人。
二人で不毛なアイコンタクトを続けていても仕方が無いので、とにかく切符売り場を探す事に。

もちろん、壁のところには数台の切符自動販売機なるものは存在していたのだけれど、そういう機械がまともに動いているのをほとんど見た事が無いメガネ。初めから「これは動かないもの」と判断していたのでした(笑)。
試そうなんて気すら起きませんでしたよ?だって、お金を入れて戻ってこなかったら悲しいでしょ?

駅の中であっちにうろうろ、こっちにうろうろしている日本人二人は大変目立つようで、通りすがりのイタリア人にもじろじろ見られるし、怪しい系な人にもギラギラ見られるしで焦りは募るばかり。
しかたなく、イタリアでもっともあてにならないであろう駅員さんらしき人に助けを求める事に。
構内の真ん中にあるブースに渋々赴き、
「すみません、すみません」
と中にいる制服の人に声をかけたのでした。

がしかし、というか、やっぱり、というか、返事は無く、何やら彼女は他の仕事に勤しんでいるみたい。
聞こえなかったのかな、と気を取り直してもう一度大きく声をかけると、
「・・・・ちょっと待ってよ・・・」
と今度は振り向きもせずすげないお返事。
イタリア人からこんな返事が返って来たら、まず放置される事間違い無しな事を経験で嫌という程知っているメガネ。「腐っても駅員さんなんだから仕事してよねっ!」と思いつつも、すごすご撤退したのは書くまでもありません(笑)。

「どうする?切符買えないと乗れないよ?」
と相棒。
うん、丁度今それを今考えていた所だよ、と思うメガネ。

さてどうしたものかと途方に暮れかけた時・・
神の導きか、それとも妖精のささやきか、旅行者らしきドイツ人が(イタリアにいると何となくわかるようになるんです、あれがドイツ人かどうかって、不思議な事に)、例の自動販売機から切符のようなものをちゃっかり買っているではないですか。
あ!しかも立て続けに今度は東洋系の人まで買ってる!

「なんだ、あの自動販売機使えるんだよ!動くんだよ!」
と不思議な感心と喜びとに包まれたメガネ。
そもそも、駅に設置してある切符販売機が「使える」ことに感激できるイタリアって・・・・。
というか、あんなに幾つも設置してあるのに初めっから「使えない」って決めつけているメガネもメガネなんですけども。うん。

「なになに」
と、販売機にある文字をサラッと読んでみると、どうやら1ユーロで75分(確か)乗り放題らしい事が判明。
そこで、勇んで1ユーロを(もちろん一番動きそうな販売機を探して)投入してみると・・・

ガシャン!・・・・ゴットン!
チャリーン・・・・。

入れた1ユーロがそのまま出てきましたね。

「・・・・・・・・・・・・・・・」

無言のままもう一度、機械人形のように1ユーロを投入したメガネ。
ガシャン!・・・・ゴットン!
チャリーン!!

やっぱり入れた1ユーロがそのまま出てきましたね。

「・・・・・・・・・・・・・・・」

何故!何故なの!!お金入れてるのに戻って来たよ??なんで?ねえなんでなの???
「ねえ、お金戻って来たね、なんでなんだろう?」
うん、丁度今それを考えていた所だよ。

で、もう一度よくよく販売機を検証してみたところ、
そうですよ、そうなのですよ、お金を入れてボタンを押すんじゃなくて、ボタンを押してから、お金を入れるんですよ。なんでそんな簡単な事を思いつかなかったのかしら?
そもそも、販売機に書いてある文字をしっかり読まずに済まそうとするからいけないのですよね。うん。

切符は75分乗り放題以外にも、3日間乗り放題とか、一週間乗り放題とか、いろいろな種類が取り揃えられているようで(といっても4種類だったと思うけど)、まずはそれをチョイスしてから1ユーロをガション!と入れなくてはならなかったのです。簡単なようでいて「機械がまともに動かない国」では「切符が出てこないのは果たして機械の故障なのか、それともこちらの操作ミスなのか」の判断がつかず、「切符がちゃんと出て来て当たり前な国」では簡単に解けるロジックが、解けなくなってしまうのですねえ・・・ほんと不思議(笑)。

「なんだよ〜早く言ってよね〜」
なんて思いつつ「75分切符」のボタンを押し、1ユーロを投入したメガネ。

ガチャン、チャリ〜ン、ゴトンゴトン。
うん、今度はちゃんと機械の中にお金が入ったみたい。

「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・????」
「えっ?出てこないよ?」

すわ今度こそホントに故障かっ!!
と焦った瞬間、そんなメガネをあざ笑うかのように
ガシャ!
カチッ(いきなり吐き出し口に電気がついたのです)
カタリ。
ニョロ〜ンベーーー。
と、切符、出てきました。
なんか「中に人間が入っているのか?」と思える程ものすごい間があったんですけど。
まあとにかく切符は出て来たので良い事にしたメガネなのです。
ふう。
0527.002.jpg

で、お次はティンブラーレです。
イタリアの切符は乗った時刻を示す刻印を乗車前にガシャン!と押さないと意味が無いのです。
でも今度はその「押す機械」が見つからないのですよね、やっぱり。ふふふ。
普通の切符用の刻印機はあるのですが、どれがメトロ用なのやら・・・・。
「あ、これかな?」
と棒が回転して入れる方式のアメリカ式入り口上にある機械を発見。
でも、何処にどう入れていいのやら・・・。
これが差し込み口?と思われる穴に切符をグイグイと押し込んでみたのですが、全然駄目。
結局、他の人が押すのを待つことに。
もう!時間がないのに・・・・。
そんな時に限って、ティンブラーレする人が全然居ないのですよねえ。
あ、お隣のドイツ人も押せなくて困ってるみたい。「仲間だね」とひっそり思うメガネ。
しばし後、ようやく手慣れた様子でイタリア人がガチャン!と刻印するのを観察し、
「なるほど!」
と、無事使う事に成功できたのでありました。
だいたい、刻印押す機械だって動いてるのか動いてないのか怪しい汚さなのがいけないのです!もう!
しかも、切符の入れ方だってちゃんと書いてないし・・もう少し初心者に親切にして欲しいものですよ?ぷんすか。

まあ、そんなこんなで無事地下鉄のホームまでたどり着けたメガネ。
B線の終点まであとはメトロに乗るだけです。
待つ事しばし、やって来た列車は・・・・・・・・。
「なんて胡散臭いの!!」
と叫びたくなる程の汚さ。というか落書きが凄いのです、とにかく。
0517.003.jpg
で、中に乗り込むと、やっぱりどうしてもなんとなく怖い雰囲気。
初めはカメラで車内を・・とか思っていたのですが、
「ねえ、カメラ隠した方が良いと思うよ?凄く見られてる」
の相棒の声に、ハッと顔を上げるとメガネの手にあるむき身のデジタル一眼レフに集まる強烈な視線の嵐。
あまりの怖さに慌ててカメラを袋に入れ、なおかつ鞄の下に隠したメガネ。
ふう、なんか興味で見ているのか、摺ろうとして見ているのか判断がつかない所が怖いのです。
まあでも、車内はさほど汚れている訳でもなく(確かに雰囲気は殺伐とはしてたけれど)普通の女の人とかも乗って来てたので、乗る前の想像程怖いところではなかったのです。
0527.004.jpg

数駅分、メトロに揺られ、気分もだんだんほぐれて来た我々。
「まあ、こんなもんか・・・」
とホッと胸を撫で下ろしつつ、ガシャン!プシューと開くドアを眺めていると、
何やらヒスパニック系の少し見窄らしい様子の男女がとっても大きな荷物を抱えてドヤドヤと入ってきたではないですか?
「ん?なになに?」と思っていると・・・・。
手の荷物の中から、おもむろに取り出される大きなギターと、マイク。
そして足下の四角い大きな荷物は、ス、スピーカー???
「ええっ??何が始まるの?」
と思ったとたんに、かき鳴らされるギターの大音響。
そのリズムに乗りつつ、おもむろにマイクを握った女性が歌い始めるではないですか!!
「こ、こんなところで突然流しの唄うたいかっ!」
とビックリ目になってしまったメガネキョウダイなのでした。
その後2駅分、たっぷり美声を披露した彼ら(もちろん、音量はカラオケスタジオ並みです)。
「どうかお金をせびられませんように・・」と目線を必死にはずす我々を尻目に、心優しいイタリア人からわずかなお金をせしめると、突然演奏を中断。
あっという間にギターとマイクを仕舞い込み、何事も無かったかのように降りて行ったのでした。
「な、なんだったんだろうね?」
「さあ・・・」
まるで、つむじ風のようでした。

さすが、ローマ、大都会、ローマ。
シエナでは経験できない事てんこ盛りなのです。

そんなこんなで、ようやく約束の場所に9時直前に着く事ができたメガネキョウダイなのでした。
さて、これから楽しい夕食会ですね?うんうん。

ふう、てことで、なんだか中途半端な気もするけれど2時になってしまったので今日はこの辺で。
楽しい夕食会の前降り部分でおしまいと相成りました。ふふふっ。
それでは、みなさんボナのって!!
バタン!キュー!!

明日は6年ぶりにシエナで一緒だった友達と会ってきます!

ということで、昨日書いた文に消えてしまった内容を思い出しつつ書いた文章なのでした。
ふう、疲れた〜。
そんな訳で、今夜もこのままバタンキューです。
おやすみなさいボナのって!
明日は、ローマの御方のピアノ発表会の模様を撮影しに行ってきます。
ちゃんと写真が撮れるのやらかなり不安なメガネなのでした。

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