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2006年06月04日

今日も朝からバタバタと・・・

さて、今朝9時頃の出来事。
復活した花粉症状とお引っ越しの疲れのため、まだまだベットでゴロゴロしていたメガネ。
そこに「メガネ、メガネ、来たよ?来たよ?」と、相棒のささやきが。
「え?なにが?」
と起き上がると、ドアの外には大きな鞄をぶら下げた家賃徴収人アンナさんの姿がちらり。
「うわっ、今日だったんだ!今行くから!」
と慌ててベットから飛び出したメガネなのでした(早起きの相棒はとっくに準備万端なのです)。

台所では既に書類を広げて待ち構えていたアンナさん。
今日はお金が徴収できるからか、なんだかとっても嬉しそう。
「ボンジョルノッ!」
の声も明るいのでありました。
0602.001.jpg

そしていつもの如く、一緒に料金表を確認しながら数えていったのですが・・・・。
ふふふふふっ。
そうなのですよ、そこでまたしてもやらかしてしまったメガネなのです。
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このお部屋を借りる約束をパオラさん(大家さん3号です)とした際に、カパッラ(つまり保証金)を家賃の3分の1程支払っていたメガネ。
今回の支払いは、その料金を差し引いた額になるのだとすっかり思い込んでいたのですが・・・・
「足りないわ・・・」
とアンナさんのつぶやきが。
「ええっ!何が足りないのですか?これこれ、これでその分支払っていますよね?」
と驚きつつも、カパッラの領収書をペラペラ振り回し説明したメガネ。
そんな我々を哀れな小動物を見るかのような目でじいいっと見つめつつ、
「いいえ、それは違うのよ、それはカパッラだから・・」
と残念そうに答えるパオラさん。
え?カパッラって先払い分の家賃じゃないの?カパッラって戻ってこないお金なの?え?え?ええっ??
と「???」ばかリが先行するメガネなのでありました。

あまりに訳がわからないので、何度も何度もアンナさんに聞き返してみたところ、
どうやら「caparra (カパッラ)」というのは日本の「敷金」みたいなものらしく、家賃とはまた別の種類の料金であって、部屋を出る際になって初めて大家さん(つまりアンナさん)が返してくれるお金だったらしいのです。
ですから今日は、カパッラとは別に家賃の満額を支払わなければならなかったメガネ。
そんな事考えもしてなかったおとぼけ二人組ですからね、余分なお金だって当然用意していなかったのでありました。マードンナ!
とにもかくにも無い袖は振れないメガネ。
「ごめんなさい!私たちまた間違えちゃいました!ごめんなさい!」
と、ただひたすらに謝る事しか出来なかったのでありました(笑)。

ふうっ、朝から冷や汗かいちゃいましたよ。
どうもこの家の家賃関係に関しては上手く行かないメガネなのです。なんでなんだろう。

結局、我々の失態を「またこの日本人は・・・仕方が無いわねっ」という顔で大目に見てくれる事にしたらしいアンナさん。
出血大サービスでカパッラの料金を含めて家賃の領収書を切ってくれたのでありました。ううっ、ありがとうございます!ありがとうございます!
なんだかんだ言いつつも、とっても優しいアンナさんなのですよね。ふふふ。


さて、冷や汗ダラダラの家賃支払いが終了し、ホッと一息ついたメガネ。
それじゃあブログの更新作業でも・・とマックをパタパタし始めたところ・・・

「ピーッ! ピーッ! ピーッ!」

という今まで耳にした事が無いような断続的な警告音が鳴り響いたのでありました。
「何の音だろう」と思っていると、
ガチャリ!とドアが開き、慌てた様子の相棒が
「メガネ、どうしよう!どうしよう!」
と廊下に目をやりつつ助けを求める子鹿のように駆け寄って来たのでした。
「なになに、どうしたの?」
と廊下に出ると、どうもその警告音はパソコンのケーブル等が密集しているコンセント周辺から響いている模様。
チラリと相棒を見ると、彼女の後ろにはこんなものが鎮座ましましていたのでした。

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「これか・・・」
わかりきっているけれど一応
「アイロン、かけてたの?」
と問うメガネ。
「うん」
と小さく答える相棒。
「しわ延ばせなかったの?」
と問うメガネ。
「うん・・」
とますます小さく答える相棒。
「もしかしなくても、1800ワット使ったの?」
と問うメガネ。
「・・うん」
と消え入るように相棒。

「しわ、延ばしたかったんだね・・」
「・・・・うん。」

そう、つまり、電力の使い過ぎでブレーカーが落ちたんですね。
確認のため冷蔵庫を開けると真っ暗な庫内。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
しばし無言で見つめ合う二人。

ブレーカーのある場所は知っていたので、とにかく行って確認してみる事に。
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う〜ん、これは、真ん中の薄いブルーの四角いメインブレーカーが落ちたのかも。
「どうしよう、どうしよう」
と焦る相棒に、
「とにかく試してみよう」
とメインブレーカーらしきもののレバーをクイッと上げてみたメガネ。
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が、しかし、
「ピーッ!ピーッ!ピーッ!」
の音は無情にも止まる事無く続いたのでありました。
まあ、予想通りだけれどもさっ。

呆然とする二人の前に
「どうしたの?」
とやって来たのは、必殺お助け人ドルチェホリ君、
ではなく起き抜け黒いパンツ姿のドイツ人。
Xファイルのモルダー刑事をマッシュルームカットにした風情?なんか近くで見ると意外と親しみやすい感じなのです。
まあそんな事よりブレーカー、ブレーカー!
「あのね、電気がさよならしちゃったの」
とメガネが説明したところ、
「ああ、なるほど、ブレーカーは何処?」
そのさり気なさに、なんだか頼りになりそうだとブレーカーまで導くと、先ほどメガネがやったようにメインブレーカーをクイッといじってみるモルダー刑事。
が、しかし、チョビット触って頷くと「だめだね、わかんない。良い考えが無いよ」とあっさり断念。
あきらめるの、早いですね?ドイツ人。

結局、このアパルタメントに詳しくない輩が3人集まってても意味が無いので、ホリ君を起こす事に。
時刻は朝の10時。
いつも明け方まで遊んで、昼の1時ぐらいまでスヤスヤ眠っているホリ君。
相棒が遠慮がちにコツコツドアをノックをしたものの、案の定梨の礫なのでありました(笑)。
で、仕方なく「大家さんに電話してみる」事に。
マッシュルームなドイツ人も「その方が良い」とニコリ。
爽やかな笑顔を残し、我々を置き去りにして去って行ったのでありました。
あっさりしてるね、ドイツ人。

後頼れるのはバスコじいさんだけ。
1階まで続くはしご式階段をこわごわ降りて、バスコじいさんのおうちのドアをコツコツノック。
すぐに用務員さんの奥さんが顔を出してくれました。
しどろもどろになりながらも、状況を説明すると、素早いバスコじいさんはササッと現れると、サササッと3階まで上がり、
「なに、このブレーカー?うんうん、これかな?あれ違う?そうかじちゃあ、ああ!これだこれだ!」
クイッパチリ!とあっという間にブレーカーを戻してくれたのでありました。
そして
「もし君たちが必要ならね、わしはスキャナーを持っているからね、いつでも言ってね?わしのスキャナーで描いた画をスキャンしてあげるからね?必要だったら言ってね?ホントに言ってね?」
と言いおいて、「それじゃあ!ワシ行くからチャオチャオ!」とまた風のように去って行ったのでした。
やっぱりバスコじいさんは頼りになるのです。

そんな、冷や汗ばかりかいたメガネの朝の出来事なのでした。

0602.010.jpg
だいたい、これが原因なのですよね。
昨日、寒いからと1枚余分に出してもらった布団のカバー。
この「ウゥフン」なカバーがシワシワだったのがいけなかったのです。
という事はシエナが寒すぎるのがそもそもの原因なのではないですか?まったくほんとにもう!
みなさん、イタリアは基本的にアンペア数が低くてブレーカーがとっても落ちやすいので、ドライヤーやアイロンを使う際はワット数を上げすぎないよう気をつけましょうね?でないとメガネのようになりますよ?


どうでもいいことだけれど、マッシュルーム刑事(デカ)の名前を聞いてなかったですね。
というか自己紹介されてもないし、聞かれてもいないのですよね。
とにもかくにも、「このままお話しする事無く終るのかな・・」と思った翌日には
「チャオ!」
と笑顔でご挨拶するぐらいのお知り合いにはなれた模様のメガネキョウダイなのでした。


おとといの「つぶやき」「またしてもお引っ越しなのだ」にバスコじいさんの画像を加えましたので、興味のある人はどぞ。

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