メガネキョウダイ、見る

空港内は、既にイタリア語の渦でした。
そんな当たり前の状況に、なんだか嬉しくなってしまったメガネ。
スーツケースがなかなか出てこないというアクシデントに見舞われていたのに、ちっとも堪えませんでした。
イタリアに行くと、突然何事にも寛容になれるのは何故なんでしょうね？

多分、そうしないとやってられないからなんだろうな・・・・。
逆になんでも上手く行く方が怖いような気がしますもん、イタリアに居ると（笑）。
まさに、イタリアンマジック！なのですね。

その後、なんとかスーツケースをゲットしたメガネキョウダイ。
空港まで迎えにきて頂いていた、ローマ在住の「とんでもなく親切な御方」に会うべくゲートまで急いだのでありました。急げ！急げ！アセアセ！

それなのに、ゲートをくぐるといきなり「B&Bかタクシーは要らないか！？？」と怪しいお兄さんに声をかけられたメガネ。
彼らにすれば、まさしく鴨が巨大なリュックを背負ってやってきた訳ですよ。
もちろん、メガネはそんな輩にもひるまず大きな声でキッパリと「NO!!」と答えてあげました。
が、どうもそれが彼ら（徒党を組んで客引きをやっていたらしいのですが）のアンテナに引っかかったらしく、
「No！!」「No！!」と大声でまねされ、笑われてしまったのです。OH DIO DIO!!
いつもの事とは言え、来た草々またしてもからかわれてしまったか・・と悲しくならずにはいられなかったメガネキョウダイなのでした。
そんなに我々、からかいがいがあるのでしょうか？
・・・そうなのかな？シクシク・・・。

ゲートの外でやっとこローマ在住の親切な御方とお目もじしたメガネ。
コレが初めてのご対面となりました。
もともと人見知りする質のうえに、緊張と疲れで、もうメロメロ状態。
しかも！めがねが持ち込んだスーツケースの大きさに愕然とする某御方。
「乗るかなあ？乗るかなあ？」
とかなりご心配をおかけしてしまいました。その節はご迷惑をおかけいたしましたです。
今度はもう少し小さなスーツケースで上陸する事にいたします。うううっ。

ローマ・フィウミチーノ空港の中は迷路みたいに広かったです。
メガネただひたすらに某御方の後を追う事に徹しました。
某御方はいかにもイタリアで暮らしておられる風で、とっても格好良かったのでした。
のんびりメガネキョウダイとは大違いなのですよ？

超巨大なスーツケースとリュックをパズルのように必死に車に詰め込んだ後は、一路今夜のお宿まで送って頂きました。
オレンジ色に光るローマの夜景がただひたすらにメガネの視線を吸い付けてくれました。
そしてなにより、ローマの交通ルールの凄さに、肝を冷やしたメガネなのです。
あんな運転、絶対にできません！あんな道路、絶対に走れません！と思わずにはいられなかったメガネ。
それを、「いつものことよ？すいてるぐらいよ？」と平気な顔でグイグイ運転される様に、ただただ感心するしかない時差ぼけの二人なのでした。
ホントに尊敬しちゃいます。ええもうそれしか言いようがありませんもの。ふふふふふ。