アラバスターの街へ(上)
パスクエッタの月曜日、メガネはお友達に誘われてアラバスター(雪花石膏)石で有名な「Volterra ヴォルテッラ」という街に出掛ける事になりました。
なんでこの街に行く事にしたのか?と問われれば、メガネのお友達が石彫のアーティストだからというのが一番おっきな理由なのかな?
それで、シエナの近くのところでバスで行くにはちょっぴり不便でなおかつ面白そうな街に行ってみたいな・・というお話になった時に、じゃあアラバスター石の街に行ってみましょ?って事になった訳です。
そんな思いつきから出た旅の出発にあたって、お友達の相棒であり車を出してくれる最重要人物であるミケーレさんが「雨が大嫌い!」てことで、「当日のお天気が良い事」が条件に上りました。
そして、今朝、無情にも雨マークの予報が流れる中、朝から曇天模様の空を恨めしそうに眺めたメガネ。
「これは無理そうだね・・・」
と二人で諦めかけたところに「寝坊したよ!それじゃ、11時にフォンテ・ブランダのバールで」という嬉しいメールが届いたのでした。
ここが、そのバール。
メガネのお家から、行きは良い良い帰りは怖い〜の傾斜約35度ほどある急勾配の坂道を(ええもうホントに帰りは地獄です(笑))歩いて10分ほどの距離、駐車場のすぐ横という待ち合わせにとっても適したバールなのです。
ここにはメガネ、6年前に苦〜〜い思い出があるのですが・・・それまで話すとちょっと長くなっちゃいますので、まあそれはそのうちにお話ししする事にしますね?
そして、彼がお友達のミケーレさん・・・じゃなくて(笑)
ミケーレさん達を待っている間、暇つぶしを手伝ってくれたワンちゃん。
とっても大きいのに、賢い彼。ずっとペットボトルとじゃれてました。
後で判った事だけど、彼はバールのすぐ上の階に住んでいるらしいんですよ?
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さて、約束の11時から待つ事十数分(これ、イタリアではノルマーレ(普通)ですから、全然待った範疇に入りませんからね?)、ミケーレ達の乗る車がボボボボッとやってきました。
で、とりあえず出発前にバールで乾杯!
軽く済ませたくて紅茶を頼んだら、珍しくちゃんとした紅茶セットで出してもらえました。なんか嬉しい。
これからヴォルテッラを訪れるという事もあり、石の話に熱が入るミケーレ達。
まずは、バールのテーブルについての説明から始まるのでした。
このバールのテーブルはよく見ると黄色い大理石で出来ているんですね?
これこれ、これは大変珍しい石で、シエナの近郊にある山・Montagnola(モンタニョーラ)でしか採掘できないらしいのです。しかも、この大きさのものだともう採る事は難しいとの事。
だから、この何の変哲も無いテーブルは大変価値があるんですって。へ〜っ!!。
名前を「ジャッロ・ディ・シエナ(シエナの黄色)」って言うそうです。
この石はとっても削りにくくてすぐ欠けてしまうとの事。ミケーレはこの石でフィレンツェにあるモンテ・ディ・パスキィ・ディ・シエナ(銀行都市シエナの超有名な大銀行の名前)の支店のシンボルマークを彫ったそうです(それが自慢らしい)。素敵です。
大理石の講義を終え、それでは、出発!
やはり車での旅はらくちんでいいですね?
眼下にはトスカーナの丘陵地帯が広がります。
心配していたお天気もなんとか回復しつつあり、時折お日様が差す事も。メノマーレ!(ああ、よかった)
小さなお花が沢山咲いていて、気分もワクワクしてきちゃいますね。
一見、何の変哲も無い風景ですが、よ〜〜〜〜〜く見ると・・・
ちょうどど真ん中の、木々が途切れた丘の上あたりをですねえ、じぃいぃ〜〜〜っと、じぃいい〜〜っと!
あっ!ほらほら!
サンジミニャーノの街並がちっちゃく見えるのですよ・・・。
それから、途中、こんな可愛らしい街にも立ち寄りました。
「colle di V.Elsa( 丘の街)」
といってもちょっと車を止めてもらって降りて外観を見ただけなのですが、それだけでもとても素敵で気に入ったメガネキョウダイなのです。
丘の上にあるちいさな街ですが、シエナと同じように古い街並で構成されているようでした。
パノラマは、こんな感じ。
広角画像を繋いだのでちょっとちぐはぐですが、まあこんな感じという事で。ふふふ。
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(中)へ続く。