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2006年04月23日

トスカーナの家 3

さて、サルデーニャ料理を満タンまでムシャムシャ食べまくったメガネキョウダイ。
お次はもちろん、コープでお買い物でしょう?!
と、思いきや・・・。

「ちょっと知り合いの家に寄っても良いかな?」

とミケーレさんの一言で、お知り合いの芸術家さんだという人のお家に突然お邪魔する事に。イタリアでは予定は未定、風の向くまま気の向くままが良いのです。ふふ。
そうして車で走る事5分ぐらい、一気に風景はトスカーナの平野に変わるのでした。

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はい、こちらの上の階がこれからおじゃまするお家なのですよ。
いかにも、トスカーナの朽ちかけた家という感じで、一目見ただけで好きになってしまったメガネです。
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二階に上がって、玄関から横を眺めると・・・。
小さく、小さく、シエナのチェントロが見られるのです。とっても素敵!
判りますか、小さな塔みたいなのが、マンジャの塔とドゥオーモの塔なのですよ?
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なんかもう、メガネあこがれのお家という感じでした。
こんなお家に住めたら良いのになあ・・・。

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この方がこのお家のご主人(いや、手前はもちろんミケーレさんですけども)。芸術家さんなのだそうです。
いきなりお邪魔したので、ちょうどお庭のお手入れをされているところでした。
お名前は・・・実はかなり舞い上がってしまったので覚えてません。すみません!!(汗)

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二階の玄関から外を眺めるとこんな感じ!素敵!
まるで物語の中からでてきたような可愛らしい小道が続いてます。
気分はもう赤毛のアン(って、国が全然違うのですが気分ということで)。
こんな眺めならきっと毎日見てても飽きないだろうなあ・・・。ウットリ。

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正面には昔はタバコを干すための小屋だったとというお家が一軒。
メガネだったら、ここに住むのも良いなあと思ったのでした。
うん、このぐらいコンパクトで充分です。ふふふ。

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こちら、奥様と息子様。
この奥様が考古学者のかなり有名な方らしいのですが・・・この写真だとちょっと判りにくくなっているものの、まるで何かの映画からひょっこりと飛び出てこられたような、絵に描いたような学者風味を醸し出していらっしゃったのですよね。メガネ、これまた一目でとっても気に入ってしまいました。
ちょっと高めで頼りないそのお声といい、不思議なスタイルの鼈甲メガネといい、よくパロディ的に学者先生を表す時にする服装とか、仕草そのまんま!という感じで、ちょっとコミカルで、とにかくうずうずする程嬉しくなってしまいました。
「いや!本当に居るんだ!本当に居るんだこんな人が!!なんか嬉しい!!」
と、相棒に耳打ちし続けたメガネなのでした。ホントに、素敵なひとだったのですよ?

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我々がズカズカお邪魔すると、学者の奥様がパスクワのドルチェ、コロンバを出してくださいました。
そしていそいそと切り始める奥様。

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トスカーナ名産のビンサントワイン。
カントッチィという名の固いビスコッティを浸して食べるのですが・・せっかく出して頂いたものの、アルコールに弱いメガネは手が出ませんでした。
そして、アルコールに強いものの「物をなにかに浸して食べるという事が苦手」という友も手が出なかった模様。ごめんなさいなのです。
うしろでにんまりしているのはもちろん、ミケーレさん。ごめんなさい!せっかくポーズを決めていたのに、ピントはワインに合わせてるんです!

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美味しそうなコロンバ。
前にも書きましたが、形は鳩なのですよ?
上に乗っかっている白い粒がお砂糖で、その甘みが良いのですよね?
日本で言うところの・・・なんだろう、甘食みたいな感じですかね?
中にはドライフルーツが入ってます。

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そして、うれしかったのがコレ。
何だと思います?
これお番茶なんですよ?最初はちょっと信じられなかったのですが、本当に飲んだらお番茶の味が!!
しかも、美味しい!!
しばらく寒い時期が続いたので紅茶ばかり飲んでいたメガネ。「こんな時にほうじ茶かお番茶があればねえ」とよく言っていたのですよ(緑茶や中国茶はあるのですが味が固くてお腹にもたれるんですよね)。
美味しくって2杯もお代わりしちゃいました!ふふふ。
奥様に、
「お砂糖は要るかしら?」
と聞かれたのにはちょっと驚いちゃいましたけど。こちらはお茶にお砂糖を入れる文化なので、日本茶にもお砂糖を入れちゃうんですね?不思議。

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お茶を飲んでいると、ここのうちの息子君が友人に、
「ちょっと日本の文化について教えてほしいんだ!」
と急かした口調で頼んできました。どうも日本についての試験があるらしく、ちょうど来た日本人にいろいろ聞いてみようという魂胆らしかったのです。
(あ、この時は日本のポケモンカードを見せてくれてた画像なのです。でもなんで日本語のカードがイタリアで手に入るんでしょうね?不思議。)

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これこれ!どれどれ?と、真剣に質問に答える友。
イタリア人って意外に勉強するんだなあと、妙なところで感心してたメガネ。
この息子君、さすが学者先生のお子さんだけあって勤勉家なのかメガネ達よりもずううっと、日本の事に詳しかったです(笑)。
将軍の事とか、神道のこととか、国旗の事とか、列島の事情など、様々な観点から事細かにズバズバ質問されて、もうたじたじの日本勢なのでした。東京の人口とか、今現在の日本人口とか、正確なバブル崩壊の時期とか、なんで国旗が日の丸なのかなんて、覚えてません!シクシク。

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はい、こちらはイングリッシュセッターのロイ君(多分)。
実はここのうちの子じゃないのだけれど、本物の飼い主が可愛がってくれないため、ここのお家に入り浸りナノだそうです。
とっても大人しくて、置物のようなワンちゃんでした。
奥さん曰く、
「叩いたりしても、この子は全然気にしないのよ?ふふふ。」
だそうですが。いい子だねえ?

ちなみに、イタリア人が犬に話しかける時のナンバーワンフレーズ(メガネが聞いた限りではですが)、
「Che c'e?!!(ケ・チェ!)/どうしたの?」
ケチェケチェケチェケチェ、道ばたで結構煩いんです(笑)。
ケチェケチェ言ったって犬は答えてくれませんよ?

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奥様が考古学の発掘をしている温泉が友のうちの近場にあるそうで、
是非そこにも見学に来てね?と言って頂きました。
行けたら是非、見学してみたいなと思ったメガネなのでした。

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久しぶりの晴天。
ひとたびお日様が照り始めれば、さすがイタリア、クラクラするぐらい暑いのです。
あまりの暑さに、メガネは着ていたシャツを散歩の道すがら脱いじゃいましたよ?

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リラの花も咲き誇り、
日差しもとっても強い一日でした。初めて外で汗ばんだメガネ。
これでやっと暖かくなるかな、そう思える春の始まりなのでした。


・・・・・・・?
あれ・・・?
なにか忘れている気がするような?なんだったかな・・・・・。
あっ!!

そうだ、続き、続き!!

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